易経研究家 竹村亞希子

占いでなく
古代の智慧を生かす

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『超訳 易経』陽、陰ともに重版が決定。
皆さまのお蔭です!ありがとうございます!
『超訳 易経 陽(赤本)』5刷
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​​『​超訳易経 陰(青本)』​​4刷
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★ベストセラーよりもロングセラーを目指しています❣

 

一般の方が参加可能な易経講座やセミナーのお知らせです。
※全国各地、どなたでもご参加いただけます

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☆講演やセミナーで私が主催するものは一つもありません。
 それぞれ主催者がいらっしゃいます。
  予約が不要のものもあります。

ほとんどの私の講演は、企業や官庁関係の主催のため
 一般の方はお聴きいただけません。
 こちらに紹介する講演やセミナーは、一般の方もご参加いただけます。

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どなたでもご参加いただけます❣ 10/31(金)
NHK文化センター梅田教室1日講座(対面型とオンデマンド)
 令和7年10月31日(金)14:30~16:00
タイトル:【中国古典「易経」を読む
          ~山水蒙~】

「山水蒙」は啓蒙、教育の基本姿勢を説いている卦。​​​​

福澤諭吉の「開発」教育、吉田松陰の「啓発」教育などの
基になった考え方を読んでみましょう。

​​​★対面型 教室受講
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1319492.html

★オンデマンド配信
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1320715.html

 ※講義3日後より録画講義を視聴するオンデマンド講座

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どなたでもご参加いただけます!
2025年の新 博多易経講座 は残り1回で2種類の卦を読みます。

​新 博多易経講座
 日程:第8回 ​
 11月7日(金) 山地剥、地雷復、
              冬至占のやり方

【世界一わかりやすい易経講座】
⭐️竹村亞希子先生の新博多易経⭐️
「易経は難しい」と思っていませんか?
でも、実は 人生を豊かにするヒント がたくさん詰まっています!
易経の第一人者 竹村亞希子先生 が、現代の具体例を交えて わかりやすく解説。
経営・子育て・人材育成… あらゆる場面で活かせる知恵を学べます。
🟠 ハイブリッド開催!(会場+オンライン)
🟠 後日アーカイブ配信あり!(参加者限定)
🟠 初心者大歓迎!
「易経を知れば、人生がもっと楽しくなる」この機会に 一生モノの学び を手に入れませんか?
11月7日 金曜日
14時〜17時ホテルクリオコート博多
希望者は先生との懇親会に参加🉑
お申込みは下記フォームへ
https://00m.in/ToJIK

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どなたでもご参加いただけます❣ 11/15(土)
NHK文化センター浜松教室1日講座(対面型とオンライン配信)
 令和7年11月15日(土)14:30~16:00
タイトル:【中国古典「易経」を読む
   ~ 「坎為水(かんいすい)~一難去ってまた一難」】

★対面型 教室受講

https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1320006.html
★オンライン配信
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1322001.html

 ※見逃し配信が2週間。

中国古典「易経」は東洋最古の書物です。その「易経」には時の変化の法則が64の物語として描かれ、それぞれの時の解決策が書かれています。
その時その状況にぴったりの事を行えば物事が亨る、これを「時中」といいます。

今回は ​「坎為水(かんいすい)」​ を読みます。
「坎為水」は四大難卦の一つで険難が度重なる時。
その険難から脱する術を説く卦。
中国古典「易経」は東洋最古の書物です。その「易経」には時の変化の法則が64の物語として描かれ、それぞれの時の解決策が書かれています。その時その状況にぴったりの事を行えば物事が亨る、これを「時中」といいます。

「坎為水」の別名「習坎(しゅうかん)」は水に習う。
どのようにして険難を乗り越えるのか、その教えを読んでみましょう。
丁寧に読み進めますので、易経が初めての方もどうぞご参加ください。


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ビジネス塾オンライン『易経×ドラッカー』​
年1回の講座が 11月17日(月) 19:00-21:00 に開催。
​『リーダーのための刻(とき)のマネジメント2025』​

2025/11/17 (月) 19:00-21:00
※詳細・お申込み
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※紹介割引について
非会員の方は、下記ページよりお申込みいただけます。
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なお、お申込み時に割引コード【1117KP】をご入力いただくと、
​参加費が通常の半額(2,750円)でご参加いただけます。​

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★北大阪経営塾易経講座
2025年度、今後の易経講座の開催予定日。
3.令和7年12月4日(木)

4.令和8年3月26日(木)

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どなたでも参加出来ます❣
岐阜駅で一般参加OKの易経講座(予約不要)
【長良川大学・岐阜東洋文化 共催】
人生に生かす易経 ※ご注意‼ 占いではありません。

午後、岐阜駅構内の易経講座❣

今後の開催予定日:

2026年 3月7日(2025年度4回目)
演題:【風水渙】
会 場 : 岐阜市生涯学習センター 中研修室
※三省堂書店の右側の通路を奥へずっと進むと
  ハートフルスクエアの入口があります。
会 費 : 1,000円​(予約不要)​​
主催・事務局 : 岐阜東洋文化振興会 
お茶会・飲み会もあります。

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NHK文化センターの易経講座は、全て、いつからでも受講出来ます。

NHK文化センター名古屋教室 
★夜の「易経」講座 (29年目に突入❣)
【現代に生きる『易経』】

 月2回、第2・4水曜 18:30~20:00(対面のみ)
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_440408.html

​四半世紀継続の長寿講座 感謝❣

久し振りに皆さんで10分間の「摺り合わせ」。
そのあと発表もして頂いた。やはり盛り上がります。

4年前から十翼の繋辞伝を(64卦を復習しながら)読んでいます。
★理解のコツはたった3つ。
・覚えようとしないこと。
・分からないことを気にしないこと。
・想像力を広げて自分の人生や社会と摺合せる。
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​​​募集中です。
​​

※現在、易経全文を読む2周目。十翼の繋辞伝を(64卦を復習しながら)20年ぶりに4年前から読んでいます。
☆中国古典「易経」を占いでなく、古代の叡智を学ぶ目的でスタートした講座です。
※易経全文を15年かけて読み込んでいます(1997年10月より)
※占いの講座ではありません。
※帝王学のTOPとされた中国古典『易経』を読み、古代の叡智を学びます。
※いつからでも途中受講できます。
※NHK文化センターは他に新規の超入門 易経講座を青山と名古屋(午後の講座)で開催しています。
「NHK文化センターでキャンセル待ちNo.1の帝王学講座」と紹介された講座です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000071793.html

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NHK文化センター名古屋教室

★午後の「易経」講座 (教室対面型とオンデマンド)
​【<易経超入門 時の変化の法則を読む>
   『超訳易経 陰 』~陰の時代を生きる】​

 月1回、第3水曜 15:30~17:00
「教室対面」申込先:
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1224661.html

9/17(水)は
「艮為山~​止まる・背に艮(とど)まる​

​​最適なサンプルモデルは相変わらず2018年の
「セリーナ・ウィリアムズに勝った時の大坂なおみ選手」
『猫の妙術』と道元『正法眼蔵』の現成公案。​
​​

そして、伊藤博文のハルピン行きを高島嘉右衛門が立てた卦として有名。

 10/15, 11/19, 12/17

※この講座は分からないことを気にせず読み続けていけば、難解な易経と思われがちな多くの約束事や基礎知識が知らず知らずのうちに身に付くように工夫しています。途中受講も可。半年受講後、多忙になり3ヶ月休んだ後に受講を再開されても大丈夫です。サボりながらでも継続されていけば必ず理解できるようになります。

易経は最古の帝王学でその時の解決策を教えてくれます。
「坤為地―大地と牝馬の物語」をメインに「山天大畜」「火天大有」「水風井」「艮為山」など十数卦を〇?年間かけて読み、「時中」(物事の解決策)を学びます。
☆途中受講OKです。
☆ご注意! 占いではありません。

「オンデマンド」
●配信開始日:原則第4木曜 ●視聴期間:2週間
 申込先:
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1226306.html

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NHK文化センター青山教室

★午後の「易経」講座 (教室対面型とオンライン)
【<易経超入門 ~ 64卦を読み解く】

 月1回、第4金曜 16:15~17:45
「教室対面」申込先:
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1247398.html

ハイブリッド式なのでオンライン講座もあります。

次回は 10/24
​テーマは「水山蹇」サンプルモデルは八甲田山​

★青山は原則、1卦(ひとつの物語)を1回90分で読み切ります。

※この講座は分からないことを気にせず読み続けていけば、難解な易経と思われがちな多くの約束事や基礎知識が知らず知らずのうちに身に付くように工夫しています。途中受講も可。半年受講後、多忙になり3ヶ月休んだ後に受講を再開されても大丈夫です。サボりながらでも継続されていけば必ず理解できるようになります。

☆途中受講OKです。
☆ご注意! 占いではありません。

「オンライン」
●翌月曜日より2週間の見逃し配信があります。
 申込先:
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1238192.html

毎回1卦ずつなので、​短期間で64卦を押さえる​ことが出来ます。
なるべく短期間で易経全体を把握したい場合は青山講座をおススメします。

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【ドラッカーのいう真摯さとは何か】
「君子終日乾乾(けんけん)、夕べにてき若(じゃく)たり、
あやうけれども咎(とが)なしとは、何のいいぞや。
子曰く、君子は徳に進み業(ぎょう)を修む。
忠信(ちゅうしん)は徳に進むゆえんなり。」
 
竹村 意訳:
朝から晩まで積極果敢に進み、夜は恐れるほどに反省する。
そうであるなら、危うい時でも咎めはないとありますが、
どういうことでしょうか。
 
君子を目指す者は、仕事の質の向上のために邁進(まいしん)し、
日々の業務を修めなさい。
質の向上を目指すということは、
自分をごまかさず、人をあざむかず、
経験と信頼を積むことである。
 
業務の責任を担って取り組めば、
その言葉にはおのずと誠心があらわれ、人に伝わるのである。
 
「君子は徳に進み業を修む」とあります。
これは、日々、仕事の質の向上に努め、
業を修めることだと教えています。
 
その時与えられた仕事に最善を尽くすことで、人は育ちます。
失敗や問題をそのままにしたら、業を修めたことにはなりません。
問題をおろそかにせず、対処工夫することが、
すなわち徳に進むこと、質の向上につながります。
 
乾てきの段階は、毎日毎日が同じことの繰り返しですから、
仕事への昂揚感や充実感、感動といった
モチベーションがないとマンネリに陥ってしまいます。
 
そこで「忠信は徳に進む所以(ゆえん)なり」です。
「忠」は、自分に対して嘘をつかないこと、
「信」は人に対して嘘をつかないことです。
これは嘘つきの嘘ではなく、
問題に目をつぶらないということです。
 
経営学者ピーター・F・ドラッカーは、
著書『マネジメント』の中で、
リーダーの条件は真摯さ(Integrity)であると語っています。
 
たとえば、「真摯さに欠けるものは組織を破壊する」
「(必要なものは)才能ではなく、真摯さである」
「真摯さを絶対視してはじめてまともな組織といえる」
などがあります。
 
この真摯さこそが、易経でいう「忠信」です。
 
乾てきの段階はリーダーの資質を完成させる時です。
その最も重要なものが、つねに志に忠実であり、
人に信頼される仕事をすることです。
いくら仕事ができても、これに欠けるものは
リーダーの器ではないといっているのです。
仕事に真摯に取り組めばこそ、一日の終わりに
「これでよかったのか」と本気で恐れるほどに悩み、
心配するのです。
そうであったらならマンネリ化はしません。
 
逆に問題に目をつぶるということは、たとえば、
クレームに対して「大したことではない」と、処理を怠る、
あるいは、他人の失敗だから自分は関係ないと、
見て見ぬふりをするようなことです。
 
もし、リーダーが真摯に失敗やクレームに学んでいたなら、
会社の不祥事を「うちは関係ない」と、
下請け業者のせいにしたりしないでしょう。
 
易経のいうところのマネジメントとは、
必死になって苦労して工夫を凝らし、目的を達成することです。
ですから、これができない経営者は
経営をしていないことになります。
 
乾てきの段階は、やり過ぎの時ですから、
経営者になったつもりで考えて工夫しなければいけません。
こういう中堅社員がいたら、その会社は伸びます。
 
自分では気付けない問題やミスを
知らせてきてくれるクレームはむしろありがたいものです。
苦労して工夫してクレームをなくし、
人を喜ばせることができると、
仕事をすることはこんなにも面白いものかと思えてくるはずです。
 
すると、もっといい方法はないか、
もっとお客様に喜ばれるサービスはないか、と
質を磨き高めようとします。
そのエンジンとなるのが「忠信」です。

  『超訳 易経 陽』赤本より


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【機を観る力~見えないものを観る】
リーダーや人の上に立つ者は
「機を観る力」が必要だと書かれています。
 
 ※「幾」の字の成り立ちは、
  絲(細い糸、わずか)+戈(ほこ)+人
  人の首に、戈の刃がもう少しで届きそうな様子を表し、
  もう少し、近い、時、機微などの意味。
 
 ※「機」の字の成り立ちは、
  木+幾(ごくわずか)
  もとは織機の間に挟まって仕掛けを動かす小さな木の棒。
  「機」仕掛けの鍵、時、秘密、大切なものごと、
  「機」は精巧な仕組みの大事な「つぼ」とか「勘どころ」
  (機密・枢機)
 
易経をよく読めば
機を観られるようになると書かれています。
 
見えないものを観る、
まだ現象に現れていないものを観る目、
声なき声を聴く耳。
それらは決して超能力ではないと言います。
 
※「見る」と「観る」の違い。
見るは、形あるものを見る。現象にあらわれたものを見る。
観るは、形のないものを観る。潜象・兆しを観る。本質を見抜く。
 
易経は『観る力』を重んじる。
超能力でなく直観力。

     ​『超訳 易経 陰』(新泉社)青本より​

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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​  『易経一日一言』
※易経一日一言を一年間通して読まれれば、
易経に書かれているおおよその内容を把握出来ます。

☆本当は一日一言は毎日投稿した方が良いのですが、
時間に追われているため、数日分を纏めてUPしています。

易経一日一言は10月21~27日の7日分です。
※易経一日一言を一年間通して読まれれば、
易経に書かれているおおよその内容を把握出来ます。

 ~帝王学の書~10月21日の『易経一日一言』(致知出版社)

   ☆復(かえる)に迷う☆
 
復に迷う。凶なり。災せいあり。
       (地雷復)

 
地雷復(ちらいふく)の卦(か)は、復帰・復活・回復の時を表す。
また、正しい道から逸(そ)れてしまった時の戻り方を説いている。
 
「復に迷う」とは道に迷うわけでなく、
踏み外したと自覚しているのに、元に戻ることを迷うこと。
「災せい」は禍(わざわい)。
「災」は外部からの禍(わざわい)をいい、
「せい」は自分がわざわざ作ってしまう禍(わざわい)をいう。
 
道を踏み外したら自戒して速やかに復(かえ)るべきである。
復(ふく)に迷えば永遠に道に戻れなくなると易経は警告している。
 
 
 
 
~帝王学の書~10月22日の『易経一日一言』(致知出版社)

   ☆問題の処理☆
 
山上に火あるは旅(りょ)なり。
君子もって明かに慎んで刑を用いて獄(ごく)を留(とど)めず。
         (火山旅)

 
火山旅(かざんりょ)は、山に山焼きの火があり、
それが一箇所に止まらず、次々に移っていくことから、
「旅」という卦名(かめい)がついている。
 
そこから、君子は民が犯した罪を明察し、
慎重に刑罰を用いて、牢屋に長く留めないようにせよと教える。
 
また、これは物事を一箇所に留めずに明察・慎重に進めよという意味でもあり、
問題を明解に処理し、未処理のまま留めて置かないことを説いている。 
 
 
 
 
~帝王学の書~10月23日の『易経一日一言』(致知出版社)

 ☆盈(えい)を虧(か)きて謙に益(ま)す☆
 
天道は下済して光明なり。
地道は卑(ひく)くして上行す。
天道は盈を虧(か)きて謙に益し、
地道は盈を変じて謙に流(し)き、
鬼神は盈を害して謙に福(さいわ)いし、
人道は盈を悪(にく)みて謙を好む。
謙は尊くして光り、卑(ひ)くけれども踰(こ)ゆべからず。
君子の終りなり。
         (地山謙)

 
易経は謙虚、謙譲、謙遜の精神を最高の徳とする。
低く謙(へりくだ)るものこそが、最も高みに至るといっている。
 
天は日差しや雨を地に降らせ、大地はそれを受けて、万物を育成し、
また天に上昇させて還元する。
大地はもとから低く、高い天でさえ低く謙る。
 
また天は満ちたもの(盈)を欠けさせ、
欠けたもの(謙)を満ちるようにする。
地は山を谷に変え、また谷を山にする。
 
「鬼神は邪なし」という言葉があるが、
鬼神は慢心を嫌い、謙(へりくだ)る者に幸いを運ぶ。
 
人は、たとえ成功者であっても高慢であれば嫌い、
謙虚な人には惹かれて手を貸したいと思う。
身分が低かろうと、謙虚に生きる人を誰も蔑(さげす)みはしない。
 
謙虚な態度を終わりまで貫いて崩さない。
それが君子である。
「謙」の徳は終わりを飾るものである。
 
 
 
 
~帝王学の書~10月24日の『易経一日一言』(致知出版社)

   ☆いかに人を裁くか☆
 
乾し(かんし)を噬(か)み、金矢(きんし)を得(う)。
艱(くる)しみて貞なるに利(よ)ろし。
          (火雷噬ごう)

 
火雷噬ごう(からいぜいごう)は、邪魔者を噛み砕いて、
問題を解決するという意味の卦(か)。
悪者を裁いて刑罰を与える、牢獄に入れる時を説く。
 
「乾し」は骨付きの乾し肉。
これは顎(あご)に相当力を入れないと噛み切れない。
 
同様に、剛強な罪人を裁く時は侮(あなど)ってはならない。
また、いかに裁くかで悩むほど考え、
誠実に問題に取り組まなくてはならない。
そうすれば、解決した時の功績は大きなものになる。
 
 
 
 
~帝王学の書~10月25日の『易経一日一言』(致知出版社)

   ☆革言(かくげん)三たび就(な)る☆
 
征(ゆ)けば凶なり。
貞(ただ)しけれどもあやうし。
革言(かくげん)三たび就(な)れば、孚(まこと)あり。
          (沢火革)

 
沢火革(たくかかく)は改革・変革の進め方を教える卦(か)。
改革の時期を早まって進むと、
いくら気持ちは正しくとも失敗する危険性がある。
 
改革を決行するまでには、改革を求める理由を再三述べ、
賛成反対の議論が何度も行われるという過程が必要である。
 
そうした過程を経て、改革の機運が大衆の間に広まり、
それが世論となって、初めて信頼を得られるものだ。
 
 
 
 
~帝王学の書~10月26日の『易経一日一言』(致知出版社)

  ☆鴻陸に漸む☆

鴻(かり)陸(逵ーき)に漸(すす)む。
その羽をもって儀(ぎ)となすべし。吉なり。
        (風山漸)

 
風山漸(ふうざんぜん)の卦(か)は、
ゆっくりと歳月をかけて伸び進み、大木に成る進み方を教える。
 
「鴻(かり)」は、雁(かり)の一種で、白くて大きい鳥。
「逵(き)」は雲路、空中の道。
数十羽の鴻雁(こうがん)の群れが一糸乱れぬ列を作り、
儀容(ぎよう)に適った進み方で飛んで行く様子を表している。
 
徐々に段階を経て進んだものは、整然として、美しく完成する。
飛び去る雁(かり)の様子のように、
その退き方も乱れず、後進を従えている。
 
 
 
 
~帝王学の書~10月27日の『易経一日一言』(致知出版社)

  ☆明を継ぐ☆

明(めい)両(ふた)たび作(おこ)るは離(り)なり。
大人もって明(めい)を継ぎ、四方を照らす。
        (離為火)

 
「明(めい)両(ふた)たび作(おこ)る」とは太陽を意味する。
今日も明日も太陽が昇るということである。
 
これは国や社会、また家庭の照らし方、その心構えをいう。
「離(り)」は「火」であり、燃え上がる火はよく見ればその中心は暗い。
つまり、心が空虚でなければ、明を継ぐことはできない。
 
朝に昇る太陽のように、日々心新たであれば、
周りを明るく照らすことができるという教えである。
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​『易経一日一言』(致知出版社)竹村亞希子=編​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

ジャコメッティ 歩く男

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    【手放すTALK LIVE#31】 経営と人生に活かす「易経」 自分らしく生きるためのヒント ダイジェスト

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