ツキに頼らないこと~易経が教えるツキとは【前編】~僥倖は落とし穴?~手にとるようにわかる面白い易経

作成日:2009年2月3日

ツキに頼らないこと~易経が教えるツキとは【前編】
   ~僥倖は落とし穴?

※【亞】の玉手箱時代の復刻版です。
 
【失敗した時に、
  ツイテいなかったから、と思う人は、
           必ず運が悪くなります】

★ ツキを意識する時はツイテいない時です。
 
ツキというものをどんな時に意識するかというと、
ツイテない時か、ツイテない状態を脱してツキはじめた時、
そして、僥倖に恵まれた時です。
※この僥倖は 落とし穴~不祥なのですが、
 それについては 後編で説明します。
★ ツキに恵まれている時は自然体です。
 
ツキに恵まれている時は
全てが上手くまわっているのが当たり前のことで、
何もかもがあるべくして在るのですから、
ツイテいるという意識がありません。
ツキを欲しいと強く願う時は、ツイテいない時です。
でも、そういう時に限って必ず、ツキに逃げられます。
ツキに見放されます。
恋愛と同じです。
 
追いかけたら 逃げられるのです。
追いかけるのは、こちらの思いが強く重すぎて、
バランスが崩れて逃げられる。
逆に言えば、
自分が一番嫌(イヤ)なことや逃げ出したいモノや事柄が、
逃げれば逃げるほど追いかけてくる
のです。
 
これだけは嫌という気持ちと
それから追いかけられるのは、
同時に発生する…法則です。
 
★ ツキがないと、ツキのある人との出会いは無効です。
 
よくツキを呼ぶには、
ツキのある人に付けと言われています。
それは、ツキのある人の考え方や癖を学べという意味です。
ところがツキがないと、ツキのある人には出会えません。
ツキのある人とたまたま出会っても、
すれ違いを起こします。
 
名刺交換をしても同じこと、
知っているだけでは縁も何も生まれません。
ツキのある人と 付き合いたいと思う時は、
無いものねだりの時なのです。
ツキに頼っている間は駄目です。
失敗した時にツイテいなかったからとか、
運が悪かったから、運が弱かったから、
ツキが落ちたなんて思ってはいけません。
上手く行きだした時も同じです。
ツイテいるから上手く行くのではありません。
【 確かにツキという現象はあります 】
 
現象としてはありますが、これに頼ったら、
ツイテる人もツキに見放された時には、零落します。
【 ツキはあっても無くても、どっちでもイイのです 】
ツイテる、ツイテないなんてことに、
重きを置かないこと。
ツイテいるなと思ったら、ツキを活用して進む。
ツイテいない時は、
そのツイテいないこと自体が信号です。
ツイテいない時というのはありがたいのです。

ものすごくありがたいことです。
「そのまま進めば失敗するかもしれない」とか、
「考えたほうがいいよ」「考え直したほうがいいよ」と、
大宇宙の生命エネルギーが信号を発して、
小宇宙である私たちに教えてくれているのです。
 
要するに、齟齬(くい違い)をきたすような場合は、
自分が鈍くなっている時です。
必ず、不自然なことを何かやっています。
「拠(よ)るべき所にあらずして拠(よ)れば、身必ず危し。」
              (易経・繋辞下伝より)
      (中編に続く)
 ~編集後記~
 易経は中国最古の書で、四書五経のトップであり、
 帝王学の書とされています。
 時の専門書であり、自分のおかれている立場など、
 出処進退に関する行動の指針となるべき法則やルールが
 シンプルに著されています。
 易経には、幾(き)という言葉が頻繁に出てきます。
 幾とは物事が起こる時の兆(きざ)しです。
よろしければ応援の↓クリック↓を~(^^)
           人気ブログランキングへ

関連記事