「手にとるようにわかる面白い易経」
※【亞】の玉手箱時代の復刻版です。
★“易占い”の解説ではありません★
【中国古典・易経】
易経は中国最古の書物であり、
おそらくは世界最古の書物であろうとも
位置づけられています。
その古い書物に書かれている言葉は、
現代に生きる私たち一人一人の人生にも
新しい智恵の光を投げかけてくれます。
占いの書と古くから知られているだけに、
残念ながら、一般の人々には無縁と思われています。
「老子・荘子や論語を読むように、
普通の人々に普通に読んでもらいたい」
「易経を身近な存在に」
というのが、夢です。
若き日に荘子に出逢って“荘子の精神”に惚れました。
その後、易経に出逢って“易経の精神”に惚れました。
ますます、惚れ直している昨今です。
1.易経には何が書いてあるのか
「易経」といえば、ほとんどの方が
占いを思い浮かべるでしょう。
今なぜ、易経のような占いの書を
読み解く必要があるのでしょうか。
「君子占わず(くんし、うらなわず)」という言葉は
「君子たるものは占いなどしない」
という意味にとられやすいのですが
じつは意味合いが違います。
『荘子(そうし)』に「占わずして吉凶を知る」
『荀子(じゅんし)』に「よく易をおさむる者は占わず」と
易経について語った言葉があります。
つまり易経をよく学んだならば、占わなくとも
即座に先々を察することができるというのです。
実は易経は
占いを否定する一面も持つという
とても不思議な書なのです。
古典思想の中ですでに「易」と語られていることから
歴史的背景を察していただけるかと思いますが
易経は東洋の古典の中でも 最も古い書物 であり
東洋思想の原点 とさえいわれています。
占いの書であると同時に、智恵の書物、
思想哲学の側面をもち
学ぶべき学問とされてきました。
続く
~編集後記~
易経は中国最古の書で、四書五経のトップであり、
帝王学の書とされています。
時の専門書であり、自分のおかれている立場など、
出処進退に関する行動の指針となるべき法則やルールが
シンプルに著されています。
易経には、幾(き)という言葉が頻繁に出てきます。
幾とは物事が起こる時の兆(きざ)しです。
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