復活!!
【亞】の玉手箱2
09年1月22日に削除された
【亞】の玉手箱 の、復活日記です。
(削除時 77万2千アクセス)
☆
★ルカさん、ありがとう~~!!!
★よびりんさんに拉致されていました~~
24年も前の【亞】です。
☆
復刻版「手にとるようにわかる面白い易経」
※【亞】の玉手箱時代の復刻版です。
★“易占い”の解説ではありません★
【中国古典・易経】
6.あらゆる時を示す六十四卦
実際に社会の物事をみてみると
春夏秋冬のめぐりのように、きちんと順序立って
運んでいるようには思えません。
複雑な人間関係もあれば
突然降ってわいたような困難に、おそわれることもあります。
たしかに物事は、そんなに単純ではありません。
しかし深い洞察をすることで
変化の中に一定の不変性を
見いだすことができるというのです。
易経の『繋辞上伝(けいじじょうでん)』に
《それ易は聖人の深きを極め
幾(き)を研(みが)く所以(ゆえん)なり》
とあります。
※ 註:【繋辞伝】(上・下)
易経の概論を哲学として高め、解説したもの。
「兆し」に言及しているのが、繋辞伝です。
この伝に記される
「形而上(けいじじょう)なるもの、これを道といい、
形而下(けいじか)なるもの、これを器という」
の一文がメタフィジックスー「形而上学」の
語源といわれています。
「幾」とは兆し、時の機微。
「研(みが)く」とは、物事を明らかにするために
時を微細な粉末にすり砕くほどに研究すること。
つまり易経は
時を深く見つめ、兆しを研究している書物です。
複雑な時の詳細をあらわすために
易経は全部で六十四の卦で構成されています。
(卦は、“け”ではなく“か”と読みます)
この「卦」とは、ある時の様相をあらわしています。
喜びの時、苦しみの時、安泰の時、争いの時など
六十四種類の「時」を展開し
人生で遭遇するであろうあらゆる時と、
その成り行きを示しています。
言ってみれば、ひとつの卦は
芝居でいうところのワンシーン
「ひとつの場面設定のようなもの」です。
それぞれの卦に
「時」の全体像を説く卦辞(かじ)や
その時の成り行きを六段階で説く爻辞(こうじ)が記され
今のこの時、この環境、立場にあって
どうするべきかという対処を示しています。
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
↓ ↓ ↓
易経には 六十四種類の卦
(卦は“け”ではなく“か”と読みます)
というものがあり、一つの卦(か)が
『ある時のテーマ』と
『変遷過程』を
【六段階】で示しています。
起承転結で語られた一つの物語
と考えてください。
↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
↓ ↓ ↓
時の変化といってきましたが
ここでいう「時」とは
時間と空間の両方を指しています。
「あの時はまだ下積みで、お金もなく苦しい時だったな」
といえば、時間だけでなく
環境、状況、社会的地位などの立場も含んでいます。
正確にいえば・・・
易経でいう「時」とは
時(とき)(時間)と、
処(ところ)(場、状況)と、
位(くらい)(人間関係、地位)
をも含めてあらわしています。
↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
↓ ↓ ↓
易経の読み方の第一のコツは
一つの卦の内容を、過去に体験したことや
現在、自分が置かれている立場や環境、時間に当てはめて
読み込んでいくことです。
↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
私の易経講座では、
易経の精神に学ぶことを主にしていますが
自分自身の出来事に
置きかえて読むきっかけづくりとして
簡単にできる易占いもたまにします。
自分の時に照らして
現在進行形、リアルタイムで読んでいくと
移り変わりゆく「時に学ぶ」ことができるからです。
それでは「さて読んでみよう」と、易経を開いてみると、
難解な漢字と符号ばかりで投げ出したくなります。
その反面
「一度解るとはまりこんで出てこられないぞ」
といわれるほど魅力があります。
易経の言葉は
ほとんどが喩(たと)えで語られた抽象的なものです。
ただ読んでもわけがわかりませんが
ある時に照らし合わせたときに
「はっ」と符合する何かに気づきます。
読み方のコツをつかんだならば
直観力を養う訓練もできるのです。
本格的に学ぶために
多くの優れた専門書も既刊されています。
続く
~編集後記~
易経は中国最古の書で、四書五経のトップであり、
帝王学の書とされています。
時の専門書であり、自分のおかれている立場など、
出処進退に関する行動の指針となるべき法則やルールが
シンプルに著されています。
易経には、幾(き)という言葉が頻繁に出てきます。
幾とは物事が起こる時の兆(きざ)しです。
★ちょっと遅くなったけれど
プレジデントに掲載された報告です。
※嬉しいけど、この記事が掲載されたと分かった日に
PHPとの契約解除、絶版になりました。
昨年秋に2刷目が売切れ、増刷が未定でした。
PHPで文庫化するかどうかの結果次第で、
別の出版社から改訂版「リーダーの易経」をとの
話をいただいていました。
というわけで・・・いま改訂版用の加筆修正中。
★改訂版「リーダーの易経」が
4月に発売されます。
★2月13日の日経新聞朝刊で
江守徹さんと【亞】の収録中の写真と一緒に
日経オーディオブック第3弾「窮すれば通ず」が
紹介されていました。
★『易経一日一言』が致知出版社から
2月末に発売されます。