窮すれば通ず4.~日経eブック『江守徹の朗読で楽しむ易経入門』第3弾より

作成日:2009年5月3日

GW中に日経オーディオブック第4弾の原稿を書いてます。
『風地観』と『火風鼎』
「観る力」&「聴く力」がテーマです。
“兆し”と“萌し”の違い、
“萌し”は、芽が出る――目でみえる。
“兆し”は、目に見えない、ヒビキ(響)のようなもの、洞察力で観る。
洞察力とは、「直感」でなく「直観」で観る。
“聞く”と“聴く”――声無き声を聴く。
“兆し”は『観(かん)じる』――“観る力”が無いと観えない。
“観る力”&“聴く力”にかかっています。
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窮すれば通ず4.
(日経eブック『江守徹の朗読で楽しむ易経入門』第3弾より)
  朗読 江守徹  解説 竹村亞希子
窮すれば通ず3. の続きです。
習坎は、苦しみに習うことを教える卦で、
「水に習え、水のように生きなさい」。
と、アドバイスを発しています。
江守朗読:
水は流れて盈(み)たず、

亞:
水の性質は流れるところがあれば流れ、
常に動いて止まることがありません。
江守朗読:
険(けん)を行きてその信(まこと)を失わざるなり。

亞:
どんなに険しく辛くても、孚(まこと)を失ってはいけません。
険しい山あいを縫うように流れていく川をイメージしてください。
川の水は、岩や石、木の根にぶつかって、
そのときそのときで流れは変わっても、
水の本質は変わることなく、
ただひたすらに海に向かって流れていきます。

私たちも水に習って、どんな困難の中にあろうとも、
必ず脱することができると信じる心を、失わないことが大切です。
状況がどうであれ、それを受け入れて前に進もうという力が
「水」の本質である「信」です。
物事を投げ出さないで、信じた道を真っ直ぐに進んでいきなさい。
そうすれば、必ず時は進んでいって大海、大きな海に繋がります。

              続く
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