漢籍の学界で巨星が亡くなった。
坂田新 愛知文教大学学長、満六十歳。
余りにも早過ぎる死。
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★12月24日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆老いを楽しむ
日昃(かたむ)くの離(り)なり。
缶(ほとぎ)を鼓(う)ちて歌わざれば、
大耋(だいてつ)の嗟(なげき)あらん。
凶なり。 (離為火)
「日昃(かたむ)くの離(り)なり」とは、
一日の終わりに日が西に傾くことをいう。
「大耋(だいてつ)」は九十才、百才の大老。
人生の終末を日用の酒器(缶)を叩いて歌い楽しめないならば、
老いを歎くだけになる、という意味になる。
必ず日が傾くように、人間も年をとり、没し、
次の生命に役割を受け継いでいく。
生あるものは必ず死すという事実を受け入れて、
天命の終わりを楽しもう。
没したくないと思うのは、時を知らない人である。
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