幾を研(みが)く~易経一日一言(2日分)/東京へ

作成日:2010年2月3日

これから東京へ。
簡単な所用を済ませてから定宿にしているホテルへ。
出版社と打ち合わせ、今回は私の出版ではなく、スタッフの。
基本を詰めるので、2~3時間はかかるだろうな。
というわけで、本日の易経一日一言は2日分です。
☆日経オーディオブック第4弾の配信予定は2月3日です!
「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾は『兆しを観る~風地観・火風鼎』
 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
 洞察力で観る、の意。
『40歳からの仕事術 II』さんの日記、
想定読者層は
経営トップを狙う人材、経営トップとして苦闘する方々を設定して、
易経&経営のバーチャルな対談を毎日行っています。

★2月1日の『易経一日一言』(致知出版社)より
☆幾(き)を研(みが)く☆
それ易は聖人の深きを極めて幾(き)を研(みが)くゆえんなり。
ただ深きなり、故によく天下の志に通ず。
ただ幾(き)なり、故によく天下の務(つとめ)を成す。
ただ神なり、故(ゆえ)に疾(と)からずして速やかに、行かずして至る。
                  (繋辞上伝)

 
易経は、聖人が物事を明らかにするために、
時の変化を微細な粉末にすり砕くほどに深く研究して極め、
「幾(き)」兆しを察する能力を養うための書物である。
物事の深きを極め、洞察力を養うことで、
人々が向かうところ、社会が望んでいることは何かを知る。
そして自らが志すべきは何かを知り得るのである。
「幾(き)」を知ることは、物事の機微、兆しを見ただけで、
声なき声を聞き、見えないものを読み取ることである。
それゆえ社会に役立つ務めをなすことができるのである。
さらに、易経の神妙なる働きを学び深めることで、
物事の前兆をいちはやく察し、
些細な問題が発展して大事故や組織の崩壊などを招く前に、
焦らず速やかに、行動を促されずとも対処する能力を体得するのである。
 
こういうわけで、易経には、古来、
リーダーが身につけるべき能力が記されている。
★2月2日の『易経一日一言』(致知出版社)より
☆時に任せる☆
日往けばすなわち月来たり、
月往けば、即ち日来たり、
日月相推して明生ず。
       (繋辞下伝)

太陽が没すれば月が昇り、月が往けば日が昇るように、
日月は入れ替わり立ち替わりして推移する。
日月は共に感応し、共に推進して地上に明をもたらす。
 
ともすれば人間は思慮を巡らせて物事を進めようとするが、
頭で考えることよりも、自然の時に任せて推進するほうが
大きく運行していくものである。


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