これから札幌へ。
セミナー2日間、終了後はラフティング。
名古屋と東京から友人が、ラフティングをやりに来る。
今日は、5日分の易経一日一言です。
5月7日 戦争と規律
師は出づるに律をもってす。否(しか)らざれば臧(よ)きも凶なり。
(地水師)
「師」とは戦。出陣する前には、まず内部にしっかりとした「律」規律を持つことが重要である。それを怠れば、勝利を得たとしても必ず禍がある。
戦争で混乱すれば、規律を失いやすい。兵が上部の命令に従わなければ、最初から負け戦になる。もし勝利したとしても、その後も混乱し、統治するのが難しい。
これは戦争に限らず、多くの人を使って事業を興す場合の教訓ともなるだろう。
5月8日 正義の戦い
師は、貞なり。(地水師)
「師」=戦は忌むもので、できれば避けたい。だからこそ、正しいものでなくてはならない、と易経はいう。
こちらから仕掛けるものではなく、国を守るため、生き延びるために、やむを得ず行うもので、国民がこの戦争は起こさざるを得ないと心が一致する戦いをいう。
利益や名誉を求めるような戦は決して起こすべきではないという教えである。
5月9日 蛮勇の愚
その尾を濡らす吝(りん)なり。
象に曰く、その尾を濡らすとは、また極を知らざるなり。(火水未済)
狐が川を渡る時は、尾を濡らして負担にならないように、尾を高く上げて泳ぐ。しかし未熟な小狐はまだ自分の分際を知らず、蛮勇になり、軽挙妄動して川に飛び込んで尾を濡らしてしまう。
火水未済(かすいびせい)の卦は未熟な時、未完成の時を説いている。「吝(りん)なり」とは、恥ずべきこと。過ちは改めなくてはならない。
5月10日 危険を逃れる
遯(とん)は亨(とお)るとは、遯(のが)れて亨(とお)るなり。
(天山遯)
「遯(とん)」は豚に走ると書き、退避、隠遁する。非常なる危険が迫っている時は素早く退避すべきであり、また、隠遁すべき時は地位や財産を捨ててでも退き、時期の至るのを待つべきである。
君子の進退として、「退く時は義をもって退く」という言葉がある。「義」は刀をもって伐る、裁くこと。つまり、逃れる時は、自分の身を伐るような決断を要す。
天山遯(てんざんとん)の卦は、逃れるべき時は自分の意志や欲を捨てて逃れよ、と教えている。
5月11日 リーダーの役割
大有は柔尊位を得、大中にして上下これに応ずるを、大有と曰う。(火天大有)
火天大有(かてんたいゆう)の卦(か)は、大いに保つ時、組織を保つ能力を説いている。
「柔尊位を得」とは、尊位にあるリーダーに力がなく、自分以外は能力のある人達を抱えているという状態をいう。
「大中にして上下これに応ずる」とは、ろうそくの芯に火が灯るような様をいう。
ろうそくの火を思い描いてほしい。芯の部分は暗く、芯自体は光を発しないが、ひとたび火がつけば、芯を中心にまわりが明るく燃え上がる。
組織でいえば、ろうそくの芯がリーダーの役目である。つまり、組織を保つために、リーダーは技や力を他と競う必要はない。力のないリーダーであるからこそ、多くの人の能力を発揮させることができる。それが「大中」。これは大いに中庸を心得る者をいう。
易経は火天大有の説くリーダーを賞賛する。本来、能力があってもそれを覆い隠し、立場を弁え、自らの中に陰を生み出して、後継を育てるからである。
『易経一日一言』(致知出版社)
☆『40歳からの仕事術 II』さんの日記
想定読者層は
経営トップを狙う人材、経営トップとして苦闘する方々を設定して
易経&経営のバーチャルな対談を毎日行っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一般の方も参加可能な「易経」講演会のお知らせです。
※どなたでもご参加いただけます
平成漢学塾
(岐阜東洋文化振興会・長良川大学公認講座)
平成22年6月26日(土)14時~16時
(受付・開場は午後1時30分より)
タイトル:易経に学ぶ経営術・第二講義
坤~霜を履みて堅氷至る・一陰一陽の道
会 場 :岐阜市生涯学習センター大研修室
(JR岐阜駅東・三省堂書店東隣)
会 費 :個人年会費 6,000円 (全4回)+漢詩(1回~三島講師)
※毎回受付にて受講登録受付(途中受講可)
主催・事務局:岐阜東洋文化振興会
〒502-0802 岐阜市打越492-4 山田克己
TEL/FAX 058-231-7346
携帯 090-8421-5191
※ほとんどの私の講演は、企業や官庁関係の主催のため
一般の方はお聴きいただけません。
今回は、一般の方もご参加いただけます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
よろしければ応援の↓クリック↓を~(^^)