啓蒙の出典~蒙を啓く『易経一日一言』

作成日:2010年7月13日

今日は仲間と小野浦へ~♪
シャコが美味しい~~!!
明日は名古屋へ移動、そのまま事務所へ。
というわけで、本日の易経一日一言は2日分。
★7月11日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆飲食宴楽☆
雲の天に上るは需(じゅ)なり。
君子もって飲食宴楽す。
         (水天需)

雲が天にあって、もうすぐ待望の雨が降る。
それを待つ間は、酒食に呆けるのでなく、
焦らずに楽しみながら悠々と待つことである。
 
そのためには、リーダーたる者は常に需要を満たしておくことが肝心。
不況や干ばつ時でも充分な蓄えをしておけば、
飲食に困らずに状況の変化を待つことができる。
 
水天需(すいてんじゅ)は「需(ま)つ」「待つ」こと、
そして飲食の道を説く卦(か)。
★7月12日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆蒙を啓く☆
我より童蒙(どうもう)に求むるにあらず。
童蒙(どうもう)より我に求む。
           (山水蒙)

 
「山水蒙(さんすいもう)」は啓蒙、教育の基本姿勢を説いている卦(か)。
「我」とは教える側、師の立場。
「童蒙(どうもう)」は幼く蒙昧(もうまい)な者、学ぶ側にあたる。
 啓蒙は、師の方から「教えるから学んでくれ」というのではなく、
学ぶ側から「知りたい、学びたい」と教えを求めることから始まる。
 
知的欲求がなければ、いくら教えても吸収しないが、
知識に乾いたときは、熱心に多くを吸収する。
 
学ぶ側の一心の求めに対して、師も一心に応えることで
さらに内容が深まり、相乗効果が働いて、一層充実してくる。
学びたい、知りたいと求める時に、蒙は初めて啓けるのである。

『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

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