灼熱地獄の名古屋(昨日は38℃!?)を逃れて今日から札幌へ~♪
※動画は唯我独尊さんからお借りしています。
易経セミナー、応用編・入門編と2日間、
月曜日には名古屋に戻ります。
というわけで、一日一言は4日分を。
★7月23日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆矛盾論の実践☆
天地は?(そむ)けども その事同じきなり。
男女は?(そむ)けどもその志通ずるなり。
(火沢?)
天と地の性質は全く異なりながら、
その働きは万物を生じさせ化育する点で同じである。
男と女も相反しているが故に、求め交わり、通じ合える。
ここには、万物は背き合うことにより統一され進歩していくという
中国的弁証法、矛盾論の実践が説かれている。
火沢?(かたくけい)の卦(か)の「?(けい)」は背(そむ)く、
反目する、疑う、同じ方向を持たないという意味。
★7月24日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆閉塞の時代☆
否はこれ人に匪(あら)ず、君子の貞(てい)に利(よ)ろしからず、
大往き小来るとは、すなわちこれ
天地交わらずして万物通ぜざるなり。
(天地否)
天地否(てんちひ)の卦(か)は閉塞の時代を表す。
陰陽が交わらず、人々は背き合い、何も生まれないから、国も家庭も崩壊する。まさに暗黒の時代である。
「否(ひ)」は、儀式の際に神に捧げる祝詞の入れ物の「口」に「不」、
つまり蓋(ふた)をして、天との交流を断絶するという字。
天との交流を断つのは人でなしのすること。
天地否の時代は人災によりもたらされる。
★7月25日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆腐敗を正す☆
甲(こう)に先立つこと三日、甲(こう)に後るること三日。
(山風蠱)
山風蠱(さんぷうこ)の「蠱(こ)」は、皿に虫がわく象形。
組織の壊乱腐敗を意味している。
山風蠱(さんぷうこ)は、それを正す方法を説いている卦(か)。
「甲(こう)」は腐敗を一掃する時。
「三日」とあるが、三日に限るわけではない。
腐敗を改めるには、まず原因を探り、熟考して準備をし、
決行後の将来を見据えて、収拾までの手順を丁寧に踏まなければならない。
腐敗は一朝一夕に起こったのではない。
正すには遠大な計画が必要なのである。
★7月26日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆碩果(せきか)食(くら)われず☆
碩果(せきか)食(くら)われず。
(山地剥)
「碩果(せきか)」とは、大きく実った果実のこと。
山地剥(さんちはく)の卦(か)は小人がはびこり、
君子が追い落とされるような非道な時代を表すが、
そんな混乱した中にあっても、大いなる果実は食い尽くされずに残っている。
一度地に落ちるが、それによって芽が生じ、また発展するのである。
この果実は傑物や蓄財などと考えてもいい。
そうした大きな原動力が残ってさえいれば、
乱れた後の世の中は泰平の時代になっていくことを示している。
『易経一日一言』(致知出版社)