理 財~易経一日一言

作成日:2010年10月2日

今日も日経オーディオブック第5弾の原稿執筆。
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
第5弾は
『坤為地~限りない受容と育成・厚み・深み・度量』
勢いのあったリーダーも、
坤の時代に身をおいた時は、坤のやり方でないと物事は通らない。
新しい環境に入ったら、先ずはその環境に習い、従うこと。
これまでの自分のやり方、考え方を一度捨てるのがコツ。
そうすれば新たな自分を発見し、道が開けていく。
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。
★9月24日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆理 財(りざい)☆
何をもってか位を守る、曰く仁。
何をもってか人を聚(あつ)むる、曰く財。
財を理(おさ)め辞(じ)を正しくし、
民の非をなすを禁ずるを、義という。
            (?辞下伝)

この一文は企業倫理として読める。 
 
第一に、企業は仁愛、人の役に立とうという意志、
社会貢献の精神をもって、その地位を守るものである。
 
次に、利益の追求は企業の義務である。 
経済が回っていく企業には人が集まる。
また、経営者は、株主や顧客、従業員と家族、
地域社会、世論に対して営利の責任を負う。
「財を理(おさ)め」とは理財(りざい)の語源。
公明正大な経営をし、利益を得て経済を発展させ、
そして明確に伝わる言葉で経営者の意志を示し、
対外的にも透明性を示すことである。
 
それができて初めて「民の非をなすを禁ずる」、すなわち、
利益だけを追求せず、組織の人間が非合法な過ちを犯さないように、
従業員教育に力をそそぐことができる。
「義」とは守るべき正しい筋道。
倫理教育をするとともに、非をなす者を見逃さず罰することである。
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一般の方も参加可能な「易経」講演会のお知らせです。    
どなたでもご参加いただけます

1.東洋文化振興会
 平成22年10月9日(土)14時~16時
   (受付・開場は午後1時30分より)
 タイトル:『易経~坤為地~霜を履みて堅氷至る』
 会 場 :新日本法規出版本社別館・名古屋支社4F「大会議室」
       名古屋市中区栄1-26-11
      (地下鉄伏見駅6番出口徒歩10分)
      地図はこちら
 会 費 :毎回 500円
 主催・事務局:東洋文化振興会
 〒485-0011 愛知県小牧市岩崎1159-2 三島徹
         FAX0568-76-7985
         携帯090-4859-4736
2.平成漢学塾
 平成22年10月23日(土)14時~16時
   (受付・開場は午後1時30分より)
 タイトル:易経に学ぶ経営術・第3講義
      「既済&未済~創業と守勢」
 会 場 :岐阜市生涯学習センター大研修室
      (JR岐阜駅東・三省堂書店東隣)
 会 費 :個人年会費 6,000円 (全4回)+漢詩(1回~三島講師)
      ※毎回受付にて受講登録受付(途中受講可)
 主催・事務局:岐阜東洋文化振興会
 〒502-0802 岐阜市打越492-4 山田克己
      TEL/FAX 058-231-7346
      携帯  090-8421-5191
ほとんどの私の講演は、企業や官庁関係の主催のため
 一般の方はお聴きいただけません。
 今回は、一般の方もご参加いただけます。

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