風を観る~帝王学の書~12月17日の易経一日一言 (2)

作成日:2010年12月18日

昨日の一日一言、UP出来なかったので
今日は昨日と合わせて2日分です。
~帝王学の書~12月16日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆均衡をはかる☆
多きを?(あつ)め寡(すくな)きを益(ま)し、
物を称(はか)り施しを平(たいら)かにす。
              (地山謙)

「謙」は満ちているものを欠けさせ、
欠けているところを満たすという意味がある。
多いところから集めて少ないところへ益し、
物事の全体を考えて施して均衡をはかる。
 
たとえば、人が必要とするものが余っていたなら、
それを集め、足りないところへ回す。
そうすることで、社会や組織は安定し、伸びてゆくのである。
~帝王学の書~12月17日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆風を観る☆
風の地上を行くは観(かん)なり。
        (風地観)

観(かん)とは、風が地上をあまねく吹き渡ること。
風地観(ふうちかん)の卦(か)は時の変化・方向を知り、
兆しを察する洞察力を説くが、洞察とはいわば風を観ることである。
風は常に流れゆく。
目に見えず、耳で聞くこともできないが、
体感によってその強さや方向を知ることができる。
 
時も同じく、目に見えず、耳には聞こえない。
しかし、自分の周りのものすべてが、
今という時とその方向を示しているのだから、
よく観れば見えてくるものである。
/やってます~♪
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。

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