一陽来復~帝王学の書~12月21日の易経一日一言 (3)

作成日:2010年12月22日

明日は冬至です。
~帝王学の書~12月21日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆一陽来復☆
その道を反復し、七日にして来復す。
             (地雷復)

「一陽来復」は冬至の別称。
地雷復(ちらいふく)は冬至を表す卦(か)である。
冬至は陰が極まって陽が復ってくる分岐点。
そこからこの卦(か)は、回復、復活、復帰の時を説く。
「七日にして来復す」とは、陽の極みであった夏至から数えて七か月、
七回の変化をして陽が戻ってくること。
 
冬至は一年で最も日が短く、冬が極まって頂点に達する時。
この日を境に日は伸びて、春へと向かう。
冬至は陰の極みであり、極まった瞬間に陽への切り替えが起きる。
 
しかし、「一陽来復」とはいっても、
冬至の後に小寒、大寒があって冬本番の寒さが訪れる。
ようやく春の訪れを実感できるのは、立春のころである。
「一陽来復」は易経が教える「兆し」なのである。
陰から陽に流れが切り替わったが、
切り替わった時点では、その変化は実感できない。
だが、物事には春夏秋冬のような
陰陽の道を反復する法則と転換点が必ずある。
その法則性を知り、
目に見えない兆しを観る目を養おうとするのが易経である。
/やってます~♪
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
itunestore_audiobook4.gif
 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。

関連記事