『致知』(5月号)編集後記より/万物資(と)りて始む~帝王学の書~4月1日の易経一日一言

作成日:2011年4月2日


3月11日に発生した東北関東大地震で被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。

(有)竹村は、自分たちに出来ることは何かを考え、
心ばかりの義援金を日本赤十字社を通して3/15にお届けしました。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしています。
義援金窓口  郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号   00140-8-507
口座加入者名   日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間     平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※寄付金額は、2,000円以上から受け付けています。
※詐欺義援金募集にご注意ください。
[担当窓口]日本赤十字社 東北関東大震災義援金担当
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp
        ☆
『致知』(5月号)編集後記より
「 東日本大震災に思う
 
 今も連日、悲報、訃報が続いている。
 東日本大震災。
 マグニチュード9.0。
 その破壊力は人間の想像を遙(はる)かに超えるものだった。
 被災された方々に心からお見舞いを申し上げたい。
 今回の大地震でほとんどの人が予期し得なかったのが、
 大津波の恐ろしさだった。
 まるごと波にさらわれた町も1つや2つではない。
 3月23日現在、死亡・行方不明者は2万5000人を超える。
 そこに追い打ちをかける福島第一原発事故も不安をかき立てる。
 日本列島全体を精神的にも激震が襲っている。
 しかし、この状況の中で我われの心を照らす希望の光がある。
 地震発生当日、弊社社員の何人かは数時間歩いて帰宅した。
 翌朝出社した彼らが一様に言ったのは、
「地震に際し、日本人が各所で垣間見せた美徳」についてである。
 ある社員は、
「自宅までの帰路、見知らぬ人にも“大丈夫ですか”と声をかけ、
 何か困っていれば助け合う姿を何度も見た」と語った。
 逼迫(ひっぱく)した状態にもかかわらず、
 コンビニやスーパーなどの施設は通常通り営業した。
 そこにできた長蛇の列に住民は整然と並び、
 きちんとお金を支払って買い物をした。
 
 鉄道各社などの交通機関は夜通し運行した。
 大混雑の中で乗客はお年寄りや妊婦に席を譲った──
 世界に目を向ければ、このような光景は当然のことではない。
 暴動、略奪といった無法状態が、災害時にはつきものなのだ。
 我われ日本人が当たり前にとっている行動は、
 実は世界に誇るべきことなのである。
 このことを我われはもっと自覚すべきだろう。
 事実、今回の地震を
 CNNやBBCといった世界の主要メディアはこう報じている。
「有史以来最悪の地震が、世界で一番準備され訓練された国を襲った。
 犠牲は出たが、他の国ではこんな正しい行動はとれないだろう。
 日本人は文化的に感情を抑制する力に優れている」
 震災はまだまだ予断を許さない。
 先行きは不透明で不安は消せない。
 しかし、決して下を向いてはいけない。
 世界の100を超す国と地域が支援を表明している。
 潘(はん)国連事務総長は、
 日本は世界で助けを必要としている人たちに対する
 最大の支援国であると述べた上で、
「この極めて困難な時に国連は日本国民と共にある。
 我われは日本のために全力を尽くすだろう」
 とのコメントを発表した。
 さらに、
「日本人のマナーは世界一」
「人類で最高の先進性が日本にある」
「日本人に学ぶべきだ」など、
 日本人の美徳、震災後の姿勢や対応に、世界の讃辞(さんじ)が集まっている。
「逆境こそ未来を拓く」と古人はいった。
 この震災を契機に、
 我が国が世界に向けて模範を示し、
 新たな地平を拓いていくことを願って止まない。
 それが犠牲に遭(あ)われた人たちの無念と悲しみ、
 被災された人たちの苦しみに応える唯一の道である。
 
   いくそたび かき濁しても 澄みかへる  
   水やみ国の 姿なるらむ (八田知紀)」
        ☆
大地震で即応戦力を十分に示した日本自衛隊=中国メディア
☆40歳からの仕事術さん
『この国を本当に貧しくしないために・・・ 』
『この国の経営者の方々へ~君は自分を捨てる覚悟は出来ていたのか? 』
     ↑
我が国の経営中枢の諸君に問いたい。貴方の元には1億人以上の命がぶら下がっている。そういう自覚はありますか?1億人以上を助けるために、命を捨てる覚悟は出来ていますか?そして、すでに自分を捨てましたか?
そうでなければ、いますぐに、おやめなさい。あなた方に、この国の経営は出来ない。
『僕が、為政者だったら(後講釈は簡単ですからね・・・)』
シャルドネさん『原発管理に「主導権」争い 』
よびりんさん『生きることの最大の障害を乗り越えるのです』
ユトプスさんの情報
亡 平井憲夫氏
『原発がどんなものか知ってほしい』

   ↑
平井憲夫
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。(以下省略)
ボランティアを志す人に~気付きたいこと
nak1さん『ボランティア大嫌い 』
        ☆
~帝王学の書~4月1日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆万物資(と)りて始む☆
大いなるかな乾元(けんげん)、万物資(と)りて始む。
すなわち天を統(す)ぶ。
          (乾為天)

乾(けん)の元気な力は大いなるすばらしいものであり、
万物はこれによって始まる。
「乾」は「天」、純粋な陽であり、その働きと性質をいう。
積極、剛健、推進、健やかさ、疲れを知らない元気な力である。
 
天道は万物の始まりを司る。
常に活動して止まず、地上を遍(あまね)く照らし、
雨を降らせ、万物を育成していく。
※以下は追加です。
~帝王学の書~4月16日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆習 坎(しゅうかん)☆
習坎は、孚(まこと)あり。
維(こ)れ心亨(とお)る。
行けば尚(たっと)ばるることあり。
            (坎為水)

坎為水の卦は易経六十四卦の中の四大難卦の一つ。
非常な険難の時を表す。
「習坎」の「坎」は土が欠けると書いて、穴。
「習」は習う、繰り返す。
つまり、穴また穴に陥るというわけで、
苦しみが一層の苦しみを呼び、繰り返すことをいう。
 
それほどの苦しみをどうやって脱すればいいのか。
「孚」は、約束事、信じる心、信念、
そして誠心誠意の真心などの意味がある。
「維れ心亨る」とは、
この苦しみを必ず脱する時が来ると信じること。
そのようにして苦難と真っすぐに向き合い、耐え続けたならば、
その誠心と信念によって、いかなる険難をも乗り越えられるというのである。
 
人は誰しも、できれば険難に陥りたくはないと思うものだが、
その一方で、苦しみほど人を育てるものはない。
 
この坎為水の卦は
別名「習坎(しゅうかん)」と呼ばれる。
険難の時に繰り返し習うことを意味するこの言葉を
先人は畏(おそ)れ、尊んできたのである。
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。

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