見えないものを観る~帝王学の書~4月7日の易経一日一言 (2)

作成日:2011年4月8日

久し振りに事務所へ。
山積みの処理事項。

3月11日に発生した東北関東大地震で被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。

(有)竹村は、自分たちに出来ることは何かを考え、
心ばかりの義援金を日本赤十字社を通して3/15にお届けしました。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしています。
義援金窓口  郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号   00140-8-507
口座加入者名   日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間     平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※寄付金額は、2,000円以上から受け付けています。
※詐欺義援金募集にご注意ください。
[担当窓口]日本赤十字社 東北関東大震災義援金担当
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp
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~帝王学の書~4月7日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆見えないものを観る☆
観(かん)は盥(てあら)いて薦めず、
孚(まこと)ありて?若(ぎょうじゃく)たりとは、下観て化するなり。
                    (風地観)

風地観(ふうちかん)は洞察力を説く卦(か)。
「観」は、見えないものを観る、心の目で観て同化すること。
また心で「示す」という相対の意味も含んでいる。
 
古代の祭祀の際、君主は手を清め、供物を捧げたが、
「薦めず」とあるように、
豊作期ではなかったため薦め捧げるほどの供物がなかった。
そこで誠心誠意の真心(孚)を厳正に捧げた。
民はそんな君主の姿に示された真心を観て、心服し同化した。
「親の背中を観て子は育つ」というように、「観」は理屈ではない。
心のあり方を観ただけで、同化して精神が成長するのである。
どんなに言葉できれいごとをいっても、真心がなければ人は感化されない。
 
私たちは、どうしても目に映るものや物質にとらわれやすいが、
物質的に恵まれない時にこそ、心の目で観ることができる。
そういう時に、物事の本質や人の本心が浮き彫りになってくるものである。
※以下は追加です。
~帝王学の書~4月16日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆習 坎(しゅうかん)☆
習坎は、孚(まこと)あり。
維(こ)れ心亨(とお)る。
行けば尚(たっと)ばるることあり。
            (坎為水)

坎為水の卦は易経六十四卦の中の四大難卦の一つ。
非常な険難の時を表す。
「習坎」の「坎」は土が欠けると書いて、穴。
「習」は習う、繰り返す。
つまり、穴また穴に陥るというわけで、
苦しみが一層の苦しみを呼び、繰り返すことをいう。
 
それほどの苦しみをどうやって脱すればいいのか。
「孚」は、約束事、信じる心、信念、
そして誠心誠意の真心などの意味がある。
「維れ心亨る」とは、
この苦しみを必ず脱する時が来ると信じること。
そのようにして苦難と真っすぐに向き合い、耐え続けたならば、
その誠心と信念によって、いかなる険難をも乗り越えられるというのである。
 
人は誰しも、できれば険難に陥りたくはないと思うものだが、
その一方で、苦しみほど人を育てるものはない。
 
この坎為水の卦は
別名「習坎(しゅうかん)」と呼ばれる。
険難の時に繰り返し習うことを意味するこの言葉を
先人は畏(おそ)れ、尊んできたのである。
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。

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