~帝王学の書~6月9日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆一朝一夕の故(こと)にあらず☆
臣(しん)にしてその君を弑(しい)し、
子にしてその父を弑(しい)するは、一朝一夕の故(こと)にあらず。
(文言伝)
臣下が君主を殺し、子供が親を殺すようなことは、
ある日突然に起こるのではない。
その要因は長い年月をかけてゆっくり育ち、ある時、大きな禍になって現れる。
なぜこのような禍が起きるのか。
物事の道理を早い兆しのうちに明らかにして、正さなかったからである。
人的な禍の多くは長い間、見ても見逃し続けた結果である。
『易経一日一言』(致知出版社)