釣瓶(つるべ)を壊す~帝王学の書~6月15日の易経一日一言

作成日:2011年6月16日

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~帝王学の書~6月15日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆釣瓶(つるべ)を壊す☆
ほとんど至らんとして、またいまだ井(せい)に?(つりいと)せず、
その瓶(つるべ)を羸(やぶ)るは、凶なり。
              (水風井)

水風井(すいふうせい)は井戸の性質、その用い方を説く卦(か)。
そこから組織の人事や管理についての教えを得ることができる。
 
井戸は川や泉と違い、人の手によって築かれる。
水を汲むには管理が必要である。
「井(せい)」という字は古字では「丼」と書く。
真ん中の「ゝ」は井戸の釣瓶(つるべ)である。
 
立派な井戸があっても、
水を汲み上げる釣瓶(つるべ)が水面に届かないとか、
縄が途中で切れるとか、瓶(かめ)が壊れるなどしたら、
水は汲み上げられない。
井戸は用をなさず、死活問題になる。
 
井戸の構造、効用から会社組織を考えるならば、
井戸の底は新鮮な水が湧き出す現場で、内壁は中間管理職や取締役にあたる。
 
経営者の役目は全体を把握することである。
深くまで目を行き届かせるためには、しっかりとした管理体制が必要になる。
 
人々を養う水は澄んでいるか、優れた人材が用いられているか、
釣瓶(つるべ)が至らないような怠慢や、
釣瓶(つるべ)を壊すような不正はないか、常に管理を怠ってはならない。
『易経一日一言』(致知出版社)
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