一足飛びは危険~分不相応が招く災難~帝王学の書~2日分の易経一日一言

作成日:2011年7月15日

午前は久し振りに囲碁のお稽古、午後は事務所へ。
夜はNHK文化センター「易経」講座
今日の易経一日一言は2日分です。
~帝王学の書~7月13日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆一足飛びは危険☆
飛鳥(ひちょう)もって凶なり。
         (雷山小過)

この「飛鳥(ひちょう)」とは、まだ実力も経験もない者が
縁故を使って一足飛びに立身しようとすることの喩え。
少し才能を認められただけで、高みまで行けると勘違いをする。
そして欲に駆られ、時に逆らい、分限を忘れてしまうと、
結果として凶になる。 
少しく過ぎる時を説く雷山小過(らいさんしょうか)の卦(か)では、
自分の力量、分限、そして時を大きく行き過ぎると禍になると教えている。
~帝王学の書~7月14日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆分不相応が招く災難☆
負(お)い且(か)つ乗り、寇(あだ)の至るを致す。
                 (雷水解)

荷物を背負い、馬車に乗り、強盗に襲われる、という意味。
これは実力のない者が分不相応な高い身分に就くことに喩えられる。
分不相応であるが故に世間から好奇の目で見られて、
位を奪われるということである。
 
分に過ぎた地位に居ることは、自分から災難を招くようなものだと教えている。
『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

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