~帝王学の書~7月22日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆利益を還元する☆
益(えき)は、上を損して下を益(ま)す。
民(たみ)説(よろこ)ぶこと疆(かぎ)りなし。
(風雷益)
風雷益(ふうらいえき)の卦(か)は
山沢損(さんたくそん)の卦と「損益」で一対になり、
経済の基本ともいうべき循環の法則を学ぶことができる。
山沢損(さんたくそん)の卦(か)は、民が質素倹約して国益をもたらす。
これに対して風雷益(ふうらいえき)の卦は、
国が民を助けて富ませようとする。
民は喜び、その結果、国も民も限りなく利益を生ずる。
「能(よ)く損すれば即ち益(ま)す」という言葉があるが、
利益を還元しない国家、会社組織はいずれ倒れることになる。
『易経一日一言』(致知出版社)