明けまして おめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
~帝王学の書~1月1日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆元亨利貞☆
乾(けん)は元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(よ)ろし。
(乾為天)
「乾(けん)」は偉大なる天の働きであり、天道を司る根元をいう。
「元(げん)」は物事の始まり、元旦の元である。
ここを初めとして万物が生じる。
「亨(こう)」は通る、通じる。
生じた万物が育っていくということ。
「利(り)」は収穫、実り。
万物が育っていけば、必ず実りがある。
「貞(てい)」は正しい。
実りが正しいものであれば、それは堅く守られていく。
「元亨利貞(げんこうりてい)」は、
乾の働きに従って正しく行なうならば万事順調に進むことを教えている。
これは易経の教えの根幹である。
また、これはそれぞれ春夏秋冬にあてられる。
春に生じたものが、夏に大きく育つ。
秋に豊作となり、実る。実ったものが固くなって、
やがて落ちて大地に還元される。
この無窮に繰り返す変化の原理原則が「元亨利貞(げんこうりてい)」。
これを「常態」といい、物事の成就の道を示している。
一方、原理原則に外れるものは「変態」であり、中途挫折の道となる。
「元亨利貞(げんこうりてい)」は、
原理原則に従う大切さを教えているのである。