~帝王学の書~1月10日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆思い半ばに過ぐ☆
知者その彖辞(たんじ)を観れば、
思い半(なか)ばに過ぎん
(?辞下伝)
「彖辞(たんじ)」とは易経六十四卦(か)の最初に記される言葉。
吉凶存亡の道理を知った者ならば、
物事の始まりを観ただけで、その大半を把握するだろう、といっている。
何かのきっかけ、誰かに言われた一言で、
「そういうことか」と腑(ふ)に落ちることがある。
易経には、そうした一言で感応を呼び起こすような辞が記されている。