~帝王学の書~2月14日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆人欲を省く☆
无妄(むぼう)の往くはいずくにか之かん。
天命祐(たす)けず、行かんや。
(天雷无妄)
「天命祐けず、行かんや」とは、
人間はすでに無為の自然に養われているから、
无妄(自然な流れ)を外れて人欲に走っても天は助けない、という意味。
自然に則して生きるとは、自分の願望を追うことでない。
人間は何かしなければ生きていけないと思っているが、
むしろ、ほとんどの望みや欲を省くことで、
最も大切なことを得ると説いているのである。