~帝王学の書~2月19日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆勢いは正しく用いる☆
大壮(たいそう)は、貞(ただ)しきに利(よ)ろし。
彖(たん)に曰く、大壮(たいそう)は、
大(だい)なる者壮(さか)んなるなり。
(雷天大壮)
「大壮」とは大いに壮んな時。
積極的に物事を推し進めようとする陽の力が働く時。
この勢いをコントロールするのは非常に難しい。
勢いがつき過ぎると大抵の人は道を過(あやま)つ。
バブルの時代はまさに「大壮」の時であった。
「貞(ただ)しきに利(よ)ろし」とは、
正しく固くなければ、よくないということ。
勢いが壮んな時こそ堅固に貞節を守れと教えている。