~帝王学の書~2月20日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆速やかな補修☆
大過(たいか)は棟(むなぎ)撓(たわ)む。
(沢風大過)
大いに過ぎると棟が撓むとは、建物の内部が余りにも重く、
それに対して屋根や柱が貧弱なために建物が撓んでしまうことをいう。
組織構造に喩えるならば、中間層の勢力が強力で、
それに比して上層と下層の力が脆弱(ぜいじゃく)なため、
物事を動かそうとすると組織が倒壊しかねない非常時である。
撓んだ組織は一度壊して建て直すのではなく、速やかに改修すべきである。
家の修復のように細やかに徐々に補強して形勢を整えよ、と易経は教えている。