陰の力と陽の力の違い/吉凶悔(かい)吝(りん)~帝王学の書~5月20日の易経一日一言

作成日:2012年5月21日

 超訳・易経 カバー25s 

  予約販売100冊達成!! 
オンライン予約ランキングで1位になりました。 感謝!!

 

超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』(角川SSC新書)

本体価格861円(税込み) 発売日 2012年5月10日 
 

陰の力と陽の力の違い

 

陰の力と陽の力の違いで、私がおもしろいと思った話があります。

以前、読んだ本のなかに書いてあったトップセールスマンについての話です。

 

ほとんどのトップセールスマンは、陽のやり方をします。

明るく、快活でバンバン売り込み、能弁で、

聞かれたことにきちんと答えて切り返します。

 

ところが、自動車や百科事典、ピアノなど高額商品を売るトップセールスマンは、一見、ぼうっとしていてやり手には見えず、

もともと口べたで積極的には切り込めない。

どうしてこの人がセールスなんてしているのだろうと思うような人が

桁違いに売り上げるというのです。

 

やり手のセールスマンは、断られても「これもいいですよ、あれもいいですよ」といってきます。

するとこちらは売りつけられそうで、「早く帰って」という気持ちになります。

 

ところが消極的で内気なセールスマンの場合、

断られたら「そうですか……」とそれ以上なにもいえないのです。

すると、なんとなく不憫に思ったお客のほうから、ひと言話しかける。

それがふんわりと吸収されて・・・

        『超訳・易経』 第三章より

 

           ☆

 ~帝王学の書~5月20日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆吉凶悔(かい)吝(りん)☆
悔吝を憂うるものは介に存し

震(うご)きて咎(とが)なきものは悔に存す。

                 (?辞上伝)
「吉凶悔吝」の吉は得る、凶は失う、 悔は後悔する、

吝は吝嗇(りんしょく)・けちる・厭(いや)がる。

「吉凶悔吝」は人の心と行動の巡り合わせを表す。

つまり、人は過ちを後悔して吉になり、

吉になると油断して驕りや慢心が起こって吝嗇になり、

過(あやま)ちを改めることをぐずぐずと厭がり、凶になる。

凶になって、そこでまた後悔するのである。
吉凶の分かれ目は「悔・吝」にある。
恐れ震(ふる)えて咎めがないのが「悔」である。

また、凶になる兆しが「吝」であり、凶が吉になる兆しが「悔」である。
「震きて」とは、「凶」という事実と、そこに至った厚かましいほどの吝嗇に恐れ震えること。

吝嗇を重ねると、人は善悪の感受性を失い、 不正を働いても「何が悪い」というほどになる。

震えは感受性の回復である。

恐れてブルブルと震えなければ、後悔の念は湧かない。

後悔して身を改めて吉に向かうのである。  

また、トラブルの原因を洞察する者は、
恐れ震えるほどに後悔して、流れを吉に変えることができる。

 

 

 facebook もよろしく~~~

 

よろしければ応援の↓クリック↓を~(^^)
           

 

『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

関連記事