資生堂の社名の出典~帝王学の書~6月4から7日までの4日分の易経一日一言

作成日:2012年6月4日

東京出張のため、今日6月4日~7日の4日分の易経一日一言です。

 

 ~帝王学の書~6月4日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆万物資(と)りて生ず☆
至れるかな坤元(こんげん)、万物資(と)りて生ず。
                  (坤為地)

「坤」は天地の「地」、陰陽では「陰」を表す。
「天の気」である太陽の光、雨が地上の至るところに降り注ぎ、
大地はそれを受け取って形あるありとあらゆるもの、万物を育成する。
陰の徳は限りない受容と包容力である。
 
順(したが)い、受容して育成する、
女性、母、妻、臣下の徳は陰徳である。
ちなみに化粧品メーカーの資生堂は、
この「資りて生ず」から社名をとっている。

 

 

 

 

 

 ~帝王学の書~6月5日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆心の鏡を磨く☆
みずから明徳を昭(あき)らかにす。
        (火地晋)

太陽が自ら地の上に昇っていくように、自ら、明徳を明らかにする。
「みずから」とあるのは、自分の心を明るく保つのは自分自身であって、
人に頼ることではないという意味。
明徳は私欲に囚われていると曇ってしまう。
だから、自分の心の鏡が曇らないように、
日々、自分で意識して磨かなければならないのである。
 
火地晋(かちしん)の卦(か)は、太陽が昇るように前進して、
明徳が明らかになっていく時を説く。

 

 

 

 

 

 ~帝王学の書~6月6日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆幽明の故(こと)を知る☆
仰いでもって天文を観(み)、俯(ふ)してもって地理を察す。
この故(ゆえ)に幽明の故(こと)を知る。
                  (?辞上伝)

「幽明」の「幽」は形なく眼に見えないもの。
「明」は形あって眼に見えるもの。
たとえば、身体は明、精神は幽であり、
現在は明、過去と未来は幽である。
 
天の巡りを仰ぎ観て、伏して地上の理(ことわり)を観察するとは、
物事の情態を真っ直ぐに観て、その真相を知るならば、
必ず裏の眼に見えない情態も見えてくるということである。

 

 

 

 

 ~帝王学の書~6月7日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆危うき者☆
危うき者は、その位に安んずる者なり。
亡ぶる者はその存を保つ者なり。
乱るる者はその治を保つ者なり。
            (繋辞下伝)

盤石(ばんじゃく)と安心しきっていると地位が危うくなる。
いつまでも存続すると思っていると亡ぶ。
よく治まっていると気を抜けば乱れていく。
 
時は常に変化して状況は変わる。
盤石の安泰などあり得ない。
 
壊乱の兆しは必ず油断する安定期に生ずる。
自戒警戒して対処に備えるべきである。
『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

 

 

 

超訳・易経 カバー25s 

超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』(角川SSC新書)

本体価格861円(税込み) 発売日 2012年5月10日 
 
 三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において、
5月27日、ベストセラー1位になりました! ありがとうございます!
 
 
 ビジネス書部門のベストセラー1位 (5月27日)
 三省堂ビジネス1位
 新書部門のベストセラー1位 (5月28日)

三省堂新書1位2列
丸善丸の内本店の新書部門でベストセラー2位!(5/28)
丸善2位

 

詳細は 竹村亞希子 オフィシャルサイト へ

 

 

関連記事