一陽来復~帝王学の書~12月21日の易経一日一言

作成日:2012年12月21日

今日は冬至です。
古来、易経を学ぶ者にとって冬至は特別の日でした。
一陽来復、戻ってきたばかりの微弱な陽を大切に育む、
これからの一年を静かに想う日、静観する日でした。
~帝王学の書~12月21日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆一陽来復☆
その道を反復し、七日にして来復す。
             (地雷復)

「一陽来復」は冬至の別称。
地雷復(ちらいふく)は冬至を表す卦(か)である。
冬至は陰が極まって陽が復ってくる分岐点。
そこからこの卦(か)は、回復、復活、復帰の時を説く。
「七日にして来復す」とは、陽の極みであった夏至から数えて七か月、
七回の変化をして陽が戻ってくること。
 
冬至は一年で最も日が短く、冬が極まって頂点に達する時。
この日を境に日は伸びて、春へと向かう。
冬至は陰の極みであり、極まった瞬間に陽への切り替えが起きる。
 
しかし、「一陽来復」とはいっても、
冬至の後に小寒、大寒があって冬本番の寒さが訪れる。
ようやく春の訪れを実感できるのは、立春のころである。
「一陽来復」は易経が教える「兆し」なのである。
陰から陽に流れが切り替わったが、
切り替わった時点では、その変化は実感できない。
だが、物事には春夏秋冬のような
陰陽の道を反復する法則と転換点が必ずある。
その法則性を知り、
目に見えない兆しを観る目を養おうとするのが易経である。
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『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg
大地は雨がどれだけ降ろうが嵐がこようが、
美しいもの、みにくいものを選ばず、いやがらず、一切合切を受け容れます。
器量と度量では器量が陽で度量が陰です。
器量はその地位に見合った才覚をいい、度量は、自分のことを良く言う者だけでなく、
悪く批判する者に対しても同じように受け容れる能力をいいます。
限りなく受け容れて、従い、生み、育てることは、発するだけの陽にはできません。
つまりそれが、陰の強みであり、陰の立場にある者が得る喜びだといっています。
人の厚みというのは、受け容れ、従うことで地層が積み重なるように、着実に厚みを増していきます。
そうやって築いた土壌には栄養がたっぷりと蓄えられ、
あらゆるものごとを生みだし、育て、形にして実現していくことができます。
そこには不自由さも窮屈さもない、限りなく広大な可能性を秘めていると教えています。
そのためには、少し受け容れて、従っているように装うというような
中途半端に片足を突っ込むくらいでは、ただの徒労に終わってしまう。
自ら時に趣いて、徹底的に従うことが大切なのだと教えています。
ものごとが通じない時に打破しようとアクションを起こす、
つまり陽を用いて単にバランスをとるのは、
決して適切な対処ではないということです。
なにか行動を起こすことで多少、気は休まるかもしれませんが、
それでは根本の解決にはならず、無駄なエネルギーを消耗するだけです。
めざましく成長していく陽の時代がなぜやってくるのかというと、
陰の時代を経ることで、膨大な力が蓄えられ、
その結果、自然に陽を生じさせるからだと易経は教えています。
陰が窮まれば陽に転じます。
陰の時代から陽の時代への一番の近道は、
積極的に陰の力を用いることで、陰を窮めていくことなのです。
易経には「中する」ということばがあります。
その時にぴったりの、という「時中」と意味は同じですが、
「中する」ということは動きがともないます。
人がその時に自ら趣(おもむ)いて、「手を入れる」という行動をいいます。
陰の時は、従い、受け入れるという陰の力を発揮することで、
自然に新たな陽の力を引き込むのです。
それが「中する」ということです。
   『超訳・易経』 第四章より
超訳・易経 カバー25s
超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』
  本体価格861円(税込み)(角川SSC新書)
I氏がピッタリのコメントをくださったので、紹介します。
     ↓
「器量と度量、面白いです。
 全てを受け入れ尽くす時、極まって陽に転ずる。
 全てがその方向に行くようにお膳立てされてしまうのですね。
 それを自信を持って、待つだけの度量を持つ。
 それも覚悟と決意ですか。  
 全力で受け入れて何もしない。 
 凄いエネルギーと集中力のいる行為です。」

7月5日『超訳・易経』増刷!
『超訳・易経』角川SSCが、
三省堂書店全店で”夏の月間強化本”に指定
されました!
店員さんの手作りPOPが2つも!!
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2つめのPOP ~嬉しい!
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三省堂名古屋高島屋店の「話題の本コーナー」にずら~~り8面も!!
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月刊致知 8月号で紹介されました
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☆7月3日の中日新聞夕刊のトップランキングで1位に!
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TOPPOINT 2012.7月号(「一読する価値ある新刊書」を紹介する)
に『超訳・易経』が紹介されました。
TOPPOINT表紙
TOPPOINT超訳・易経紹介
超訳・易経 カバー25s
超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』(角川SSC新書)
本体価格861円(税込み) 発売日 2012年5月10日 
三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において、
5月27日、ベストセラー1位になりました!
詳細は 竹村亞希子 オフィシャルサイト へ
          ☆
プレジデント別冊2012.6.21号「仕事に役立つ魔法の本」で紹介された
リーダーの易経s
『リーダーの易経』(PHP)は絶版になったため、ネット書店でプレミアが付き
一時は 4,000円~10,500円と、高額になりました。
『リーダーの易経』の加筆修正改訂版が
「リーダーのための『易経』の読み方」です。
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龍の話は、この本が一番濃いです。
※この本も売り切れ、絶版になりました。
定価で購入して頂きたかったのですが¥22,800(プレミア付き)で
数冊売れていたようです。 残念!
来年、改めて改訂版を出す予定です。 それまでお待ちください。
※龍の話を早くお読みになりたい方は下記をどうぞ。
 致知出版社が主催した易経セミナーの講演録で、読み易いです。
 「人生に生かす易経」 致知出版社 ¥1,680 
          ☆
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08.11月、上記収録中の江守徹さんと【亞】
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詳細は 竹村亞希子 オフィシャルサイト へ
★12月
21日ー冬至
26日ーNHK文化センター「易経」講座
27日ー東京日帰り(セミナー受講)
★1月
5日ー丸勢会
9日ーNHK文化センター「易経」講座
14日
   }野沢スキー
16日
20日ー東京で講演
21日ーセミナー受講
22日ーSAM例会
23日ーNHK文化センター「易経」講座
26日or27日ー長野へ乗馬
※私の講演は、企業や官庁の講演がほとんどなので、
 関係者以外の方の入場は出来ないことが多いです。
※超ブレイク塾・NHK文化センター
 東洋文化振興会・長良川大学 生涯学習(岐阜) 等の主催は
 どなたでもご参加いただけます。

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