ツキに頼らないこと3/機を自在に用いる帝王学の書~易経一日一言は3日分

作成日:2013年7月1日

明日から3日間東京へ~夕方から編集者との打ち合わせ。
2日易経東京セミナー「超ブレイク塾」第6期応用編3回目
3日ー易経東京セミナー「超ブレイク塾」第12期入門編3回目、終業後は名古屋へ
3日分の易経一日一言をUPしておきます。
~帝王学の書~7月1日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆「機」を自在に用いる☆
天に先立ちて天違(たが)わず、天に後れて天の時を奉ず。
しかるをいわんや人においてをや。
                    (文言伝)

私心なく物事を客観視するならば、時の兆しを観て、
先立って行動しても、天の時とぴったり順応する。
また時に後れても天の理に従い行えば、道を外れない。
天の時さえ違わないならば、人はいうまでもなくその行いに従う。
「天の時」は、分かりやすくたとえると春夏秋冬の循環のこと。
易経は四時(春夏秋冬)をよく見て、それに習い、従いなさいと繰り返し説く。
人生にも物事にも、天の時、天の理に従ったしかるべき順序がある。
 
しかし、人は欲や私情によって、物事の順序、情理を見失いがちである。
何か問題が起きた時、壁にぶつかった時には、
冬に種を蒔くようなことをしていないか、
夏が終わろうというのに、まだ伸びようとしていないか、
しかるべき順序に従っていたかどうかを考えてみることだ。
それができてはじめて、
「機」を摑み、「機」を自在に用いることができる。
※「機」は「機」仕掛けの鍵、時、秘密、大切なものごと、
  また、精巧な仕組みの大事な「つぼ」とか「勘どころ」をいう。
~帝王学の書~7月2日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆自彊(じきょう)不息(やまず)☆
天行は健なり。
君子もって自彊(じきょう)して息(や)まず。
                (乾為天)

天の働きは健やかで一日も止まない。
それに倣(なら)って「自彊(じきょう)して息(や)まず」、
自ら強く励み、務めて止まないことが大切である。
自分を活かすのは何といっても自分自身であり、
他の誰かが助けてくれたとしても、それはきっかけにしかならない。
ゆえに、まずは自分で自分を立てることから始めなくてはならない。
継続して癖付けをしていくことによって、物事は成り立っていくのである。
~帝王学の書~7月3日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆厚徳載物(こうとくさいぶつ)☆
地勢(ちせい)は坤(こん)なり。
君子以(もっ)て厚徳(こうとく)もて物を載(の)す。
              (坤為地)

地は、形あるものすべてを限りなく載せている。
大地の形勢、態勢は限りなく層が厚い。
また、徳の厚み(厚徳)とは、受容の大きさ、深さ、
そして度量の大きさをいうものである。
 
万物を育む大地に習い、
層の厚い、度量の大きい人間であれ、ということである。
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『易経一日一言』(致知出版社)
一日一言
           ☆
盛和塾北大阪の講演、楽しかったです。
次回は9月9日、11月11日と定期的に開催します。
オブザーバー参加もOKです。
詳細は後日お知らせします。
致知出版から、定員80名満席と連絡が!
えっ?! こんなに早く?!
ありがとうございます! 感謝でいっぱいです!
致知出版社主催の
『易経講座(全5回)』

初回の講座は2007年、この時のテープ起しが
『人生に生かす易経』として出版されました。
今回の易経講座は第2回目、6年半振りの開講です。
初心の方にも分かり易く、興味深く、より面白く!
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          ☆
先日の致知出版社主催:「古典に学ぶ一日セミナー」が好評で、
CDになって発売されました! 詳細は致知のHPへ
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          ☆
西澤一浩さん(超ブレイク塾主催)が易経メルマガを毎朝発行!
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「ツキに頼らないこと~易経が教えるツキとは【続き3.】
~ツキと僥倖の違い 」

★ベストセラー商品とロングセラー商品の比較考察。
【 ベストセラー商品は不安定 】
 
ベストセラー商品がなぜ不安定なのかというと、
その商品をいつでも提供できるように、
絶えず確保しておかなければなりません。
そのブームが、いつまで続くかわからないのに、です。
そしてある日突然、売れなくなって、
大量の不良在庫をかかえることになります。
これは、‘僥倖’に似ています。
【 ロングセラー商品は安定 】
 
ロングセラー商品は 安定しています。
増えもせず、減りもせず、
涸れない泉のように時代の流れに関係なく
ほぼ一定の数量を維持して売れ続けます。
これは自然体で、‘ツキ’に似ています。
不思議な 面白い現象がたび重なるときがあります。
それは一見些細に見えることが多いようです。
遊びに行ったら必ず晴れるとか。
会いたい人がいればひょっこりとその本人が訪ねて来たり。
何かが必要だなと思うとそれが飛び込んでくるとか。
モノ・事・人や言葉が変に符合するとか。
これらはすべて「自然体」でいるときです。
 
春に種を蒔けば、秋の実りを迎えることができます。
春に時をぴったり「中」して種を蒔くから、
必ず秋の実りを迎えることができるわけです。
一方、冬に種を蒔いても実らないのは
自然に反しているからです。
私たちも冬に種を蒔けば実らない。
要するに、齟齬(くい違い)をきたすような場合は
自分が鈍くなっている時です。
必ず、不自然なことを何かやっています。
 
「君子終日乾乾す、夕べにてき若(じゃく)たり」
       (易経・乾為天より)
「てき若」とは恐れる如くの意味。
その日一日の自分を、夜、独(ひと)りになってから
「これでよかったのか、これでよかったのか」
と細心をもって恐れ省りみること。
ある程度の実力や経験がついてくると
人から注意されることが少なくなります。
 
注意されなくなって気楽になるのはとんでもないことで、
むしろそのような時こそ
人の目から離れたところで自分を省みて、
律することを覚える段階なのです。
「てき若」とは失敗した時だけでなく、
むしろ、誉められるほど順調に事が進んだ日にこそ
取った行動は本当によかったのか、
もっといい方法はなかったか、と、
独り振り返ることです。
       ☆
「危うきものは、その位に安んずる者なり」
      (易経・繋辞下伝より)
       ☆
「独りを慎む」
      (『中庸』より)
       ☆
私たちは 知性を計量するとき、
その人が自分の知っていることをどれくらい疑っているか、
自分の見たものをどれくらい信じていないか、
自分の善意に紛れ込んでいる欲望をどれくらい意識化できるか、
を基準にして判断する。
私たちは 知性を検証する場合に、
ふつう「自己批判能力」を基準にする。
自分の無知、偏見、イデオロギー性、邪悪さ、
そういったものを勘定に入れて
ものを考えることができているかどうかを物差しにして、
私たちは他人の知性を計量する。
           内田 樹「ためらいの倫理学」より
       ☆
「拠(よ)るべき所にあらずして拠(よ)れば、身必ず危し。」
              (易経・繋辞下伝より)
        ☆
超訳・易経 カバーS
超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』
  本体価格861円(税込み)(角川SSC新書)
三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において、
平成24年5月27日、ベストセラー1位に!
★7月
1日ー東京へ
2日ー易経東京セミナー「超ブレイク塾」第6期応用編3回目
3日ー易経東京セミナー「超ブレイク塾」第12期入門編3回目、終業後は名古屋へ
5日ー台本塾1日目
10日ーNHK文化センター「易経」講座
12日ー会食
13日ー某会に出席
16日ー午後はSAM例会、夜は会食
18日ー台本塾2日目
19日ー台本塾3日目
23日ー大阪でセミナー
24日ーNHK文化センター「易経」講座
25日ー名古屋で講演&懇親会、終了後は東京へ移動
26日ー致知出版社主催『易経講座(全5回)』第1講
30日ー老子の会
31日ーNHK文化センター「易経」講座
★8月
2日ー台本塾4日目(最終)
5日ー東京へ
6日ー易経東京セミナー「超ブレイク塾」第6期応用編4回目
3日ー易経東京セミナー「超ブレイク塾」第12期入門編4回目、終業後は名古屋へ
8~9日ー減食
10~14日ー断食5日間
15日ー回復食スタート
19日ー東京へ
20日ー致知出版社主催『易経講座(全5回)』第2講
22日ー大阪へ
23~24日ー伊勢外宮御白石持ち
25日ー名古屋で講演、夜は東京へ移動
27日ーSAM8月例会
28日ーNHK文化センター「易経」講座
29日ー会食
※私の講演は、企業や官庁の講演がほとんどなので、
 関係者以外の方の入場は出来ないことが多いです。
※超ブレイク塾・NHK文化センター
 東洋文化振興会・長良川大学 生涯学習(岐阜) 等の主催は
 どなたでもご参加いただけます。

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