飛んで火にいる夏の虫~帝王学の書~8月28日の易経一日一言 (2)

作成日:2014年5月3日

信州の野外騎乗は最高に面白かった!
今回は乗馬時間が短く70分間だけ。
でも半分以上の時間が草原での駈足。
モンゴル馬はサラと違い足腰が強いのでいくらでも駆ける。
天気にも恵まれて爽やかな気分を満喫してきた。

10月8日(土)14時~16時 
   東洋文化振興会(名古屋)で講演 
   ※どなたでもご参加いただけます

   
   タイトル:『易経~天雷无妄(むぼう)~自然体・無作為・天災と人災』
   会 費 : 500円

       ☆
今日の一日一言、サボった日を含めて3日間分です。
~帝王学の書~8月26日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆屈 伸☆
尺蠖(せっかく)の屈するは、もって信(の)びんことを求むるなり。
龍蛇の蟄(かく)るるは、もって身を存せんとなり。
             (繋辞下伝)

「信」は伸びる。「尺蠖(せっかく)」は尺取虫のこと。
尺取虫は身を屈めて伸びて前に進む。
前に伸びるために身を屈める。
「龍蛇」の龍は潜龍。
龍や蛇が地中に身を隠すのは、身を保ち、
来るべき時の準備をするためである。
 
屈する、蟄(かく)るるは、エネルギーを溜めること。
自分はまだ事足りないと、低く身を屈めれば、次に大きく伸びることができる
~帝王学の書~8月27日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆枢 機(すうき)☆
言行は君子の枢機なり。
枢機の発は栄辱(えいじょく)の主なり。
言行は君子の天地を動かすゆえんなり。
慎まざるべけんや。
             (繋辞上伝)

「枢機」の「枢」は中枢、最も大切なもの、
「機」は精巧な仕組みの要、勘所である。 
リーダーの言葉と行いは、天下の仕組みを動かす、最も大切な要である。
リーダーが褒(ほ)め称(たた)えられるか辱(はずかし)めを受けるかは、
その言行によって決まる。
 
ゆえにリーダーは、その言葉と行いに深く慎まなくてはならない。
~帝王学の書~8月28日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆飛んで火にいる夏の虫☆
突如(とつじょ)それ来如(らいじょ)たり。
焚如(ふんじょ)たり、死如(しじょ)たり、棄如(きじょ)たり。
                      (離為火)

突然として飛んできて、焼かれて、死んで、棄てられる。
この一文は「飛んで火にいる夏の虫」という喩えに使われる。
 
離為火(りいか)は「火」を表す卦(か)。
火は何か付くことで燃えることから、陰の徳である。
付き従う精神がなければ、正しく能力を発揮することができない。
 
勢いに乗って才能を振りかざし、激しさだけで燃えさかろうとすれば、
自ら火に焚かれ、一瞬にして明を失うことになる。
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 よく訊かれる質問がある。
 運が強い人と弱い人は、どこでその差が生じるのかと。

『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

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