【自然農法以外に病気治療法まで?~无妄の病】
天雷无妄には自然農法以外に病気治療法まで書かれている。
「无妄(むぼう)の疾(やまい)あり。
薬(くすり)することなくして喜びあり。
象に曰く、无妄の薬は試(もち)うべからざるなり。」
「无妄の病」とは、たとえば、
風邪を引くことも、体にとっては自然の代謝であって、
熱が出るのは体が風邪の菌をなくそうとして働いている結果です。
風邪であれば水分をとって寝ていたら、
あれこれ薬を飲まなくても快復します。
そして免疫力が強くなって健康になります。
それがわかっていれば、
自然に起こったものごとの滞りを、
何もしないで見守ることができるのです。
現代はすぐ薬にたよりますが、薬漬けはよくありません。
「薬(くすり)することなくして」とは、
無農薬にも通じます。
人間も、大地も、大自然も、元来、
良くなろうとする回復力、免疫力を持っているのです。
『超訳・易経』 第五章より
(角川SSC新書)
『超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』
増刷(3刷)感謝!
三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において
平成24年5月27日、ベストセラー1位に。