【易経は矛盾の書】
「易経」といえば、ほとんどの方が
占いを思い浮かべるでしょう。
しかし易経は、占いを否定する一面も持つ
とても不思議な書なのです。
「君子占わず」、易経は変化の書です。
時の変化の法則ー原理原則を知れば、
占わなくとも出処進退が判断できると書かれています。
【君子不占】
「君子占わず」という言葉は、
「君子たるものは占いなどしてはいけない」
という意味と思われがちだが、そうではない。
『論語』の中で孔子は「占わざるのみ」という言葉を記している。
また、荀子は「善く易を為むる者は占わず」といい、
荘子も「占わずして吉凶を知る」といっている。
つまり易経に学び、変化の原理原則を知れば、
占わなくとも先々を察することができるというのである。
『超訳・易経』(角川SSC新書)より
『超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』
増刷(3刷)感謝!
三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において
平成24年5月27日、ベストセラー1位に。