流石!プロの仕事師たち~サン・ジョルディの日~日本導入顛末記10

作成日:2015年4月14日

『サン・ジョルディの日~日本導入顛末記10』
 10.流石!プロの仕事師たち
2015年日本で30年目!
4月23日は『サン・ジョルディの日』!
~女性は愛する男性に本を贈り、男性は愛する女性に花を贈る~
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 10.流石!プロの仕事師たち
帰国してすぐの5月のある日、
横浜は有隣堂の社長、故松信泰輔氏に出逢ったことで、急展開した。
松信氏は当時の日本書店組合連合会会長。
松信氏の妹、非常に勘の鋭い篠崎孝子有隣堂専務の導きだった。
卓抜した先見性と洞察力を持つ松信氏は、ふだんから絶えず、
活字文化の復活、復権、活字離れをどう防ぐか、
出版文化の危機・・・などを考えていた。
一瞬にして全体像をつかんだ松信氏の
強力なリーダーシップの下で中央・地方を含めて
何十回となく会議を重ね、骨組みが出来上がっていった。
スペインの空港で私を「詐欺師」と疑った谷社長だったが、
帰国後の八面六臂の大活躍振りには目を見張らされた。
谷社長の卓越した情報収集力と智略縦横な判断のもとで、
私も一緒に東奔西走した。
駆けるシャーマン、毎日新聞
その日、愛に染まるカタルーニヤ、中部讀賣新聞
「サン・ジョルディの日」日本に根づけ、中日新聞
※その他多数のマスコミ媒体の取材。
書店業界と生花業界、外務省や文部省、農林水産省、
通産省、その他の役所関係や行政、地域商店街、
そして経済界や文化人への働きかけ…など。
そのひとつひとつの場面で臨機応変にこなしていく
谷社長の能力は流石であった。
素晴らしい人々との出会いも会った。
数年分の修行をたった一年で体験できたような気がする。
☆後になれば笑い話だが、
日本の「サンジョルディの日」が実現する半年前のこと。
1985年の秋、プジョール首相と通産大臣が来日した。
左から谷さん、松信さん、亞、プジョール首相、通産大臣、マルタ首相夫人、スペイン大使
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東京のスペイン大使館の歓迎レセプションのディナーで
隣の席に座っていたカタルーニャの通産大臣に
来年、日本でサンジョルディの日を開催することを話した。
大臣は一瞬、怪訝な表情を浮かべた後、ニャッと笑い、
「そうか、何処かの小さな町で本とバラの交換をするんだね」と言った。
「いいえ。日本全国の七つの都市で。」と答えても、
キョトンとして、まったく信じてもらえなかった・・・(笑)
     続く
バルセロナで
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ミロの親友がオーナーの店で
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谷さん、亞、住友BKバルセロナ支社長、ミロの親友のオーナー、津坂さん
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☆4月19日(日)サン・ジョルディの日30周年イベント、
名古屋会場にて、私のミニ・トークとサイン会を開きます。
※神東通信担当者の梅田さんとの会話
 亞:私のサイン会なんか開いても、誰も来ませんよ
 梅:大丈夫です!弊社の社員を20人は並ばせます!
 亞:サクラ付きね!良かったあ~~!!(大爆笑)
10:10~10:30
『日本にサン・ジョルディを紹介した
 易経研究家・竹村亞希子さんトークショー』
10:30~11:00
『竹村亞希子さんサイン会』
  詳細は  ↓
サン・ジョルディ名古屋/4月19日、「親子のふれあい」テーマに
「サン・ジョルディフェスティバル名古屋2015」が
4月19日(日)午前10時~午後4時、
愛知県名古屋市中区の名古屋テレビ塔1Fタワースクエアで開かれる。
サン・ジョルディ名古屋実行委員会
(愛知県書店商業組合、日本カタルーニャ友好親善協会)、
中日新聞社主催。名古屋市後援。
30回目となる今年のテーマは「絵本がつなぐ親と子のふれあい」。
書店が選んだ「子どもに読み聞かせたい本101冊」の展示販売を中心に、
絵本作家の宮西達也、鈴木のりたけ両氏の読み聞かせ会とサイン会、
サン・ジョルディを日本に紹介した易経研究家、竹村亞希子氏のトークショー、
大学生のビブリオバトルなど、
子どもの読書活動への理解と関心を深めるための様々な催しが行われる。
オープニングセレモニーは午前9時45分。
愛知県書店商業組合の佐藤光弘理事長があいさつする。
【サン・ジョルディ伝説】
スペイン・カタルーニャ州に中世から伝わる物語。
サン・ジョルディは、魔物から村を守り、姫を救った勇気ある騎士。
剣を一突きで魔物を打ち倒した時に血から真赤なバラの花が咲き、
男性から愛する女性に愛の証しとして赤いバラを捧げる習慣が生まれました。
一方、女性は愛する男性に本を贈ります。
サン・ジョルディが愛と知性の象徴であるため、シェイクスピアや
文豪セルバンテスの命日が4月23日であることから
本を贈るようになったといいます。
(赤いバラに青い麦の穂を添えるのは、若い力、エネルギーを
象徴しているとともに子宝に恵まれるように・・・
という願いがこめられている、という説もあります。)

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