亢龍の時は必ずくる/窮まれば変ず~進退存亡を知る~帝王学の書~1週間分の易経一日一言

作成日:2015年3月4日

おススメです。
3月3日(火)20時~ テレビ朝日
「たけしのみんなの家庭の医学」~太らない身体を作る秘密を発見!
健康長寿のカギは【腸内フローラ】にあったSP~

先日のNHKスペシャル「腸内フローラ」の
伊藤裕先生(慶應義塾大学医学部内科教授)が出演。
NHK文化センター易経講座の受講生さんです。
http://asahi.co.jp/hospital/
         ☆
明日3月2日から東京へ、
3日は易経東京セミナー「超ブレイク塾」第9期応用編2回目
4日は易経東京セミナー「超ブレイク塾」第15期入門編2回目
今週は東京~水戸~京都と、週末まで出張の連続です。
前もって3/2~8、1週間分の一日一言をUPしておきます。
~帝王学の書~3月2日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆窮まれば変ず☆
易(えき)は窮まれば変ず。
変ずれば通ず。 通ずれば久し。 (繋辞下伝)
陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰に変化する。
冬が極まれば夏へ、夏が極まれば冬へ向かう。
 
同様に、物事は行き詰まることがない。
窮まれば必ず変じて化する。
変化したら必ず新しい発展がある。
それが幾久しく通じて行って、それがまた生々流転(せいせいるてん)する。
「通ず」とは成長を意味する。
新たな変化なくして成長発展はない。
易(えき)が最も尊ぶのは新たな変化である。
         ☆
~帝王学の書~3月3日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆東北には朋(とも)を喪(うしな)う☆
西南には朋を得(う)、
東北には朋を喪うに利(よ)ろし。
西南には朋を得とは、すなわち類と行けばなり。
東北には朋を喪うとは、
すなわち終(つい)に慶びあるなり。
                  (坤為地)
西南とは温かい、柔和な人間関係を表し、陰陽の「陰」を意味する。
東北は「陽」を表し、冬の厳しさ、緊張感ある関係を表している。
「東北には朋(とも)を喪(うしな)う」を喩えるならば、
女性が嫁いで親しい家族や友人と離れ、
自分が親しんだ環境や関係を断ち切って、
夫に従い、その家に入るようなことをいう。
 
女性に限らず、新しい環境に身を投じる場合には、
過去を一旦空っぽにして、真っ新な気持ちで飛び込まないと、
決して学ぶことはできない。
また親しい者でいつまでも徒党を組んでいてはいけない。
慣れ親しんだ環境に決別(けつべつ)するのは辛いことだが、
ぬるま湯のような環境にいても人間は育たない。
そういう環境を断ち切ることで、結果的には、
周囲の人も自分も喜びを得ると教えているのである。
         ☆
~帝王学の書~3月4日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆性命(せいめい)を正しくす☆
おのおの性命を正しくし、
大和(だいわ)を保合(ほうごう)するは、
すなわち利貞(りてい)なり。    (乾為天)
天道の働きに養われ、生きとし生けるものはそれぞれ、
生まれながら持っているもの(性)と、
天から授けられた天の働きと同じ力(命)を活かして、物事を成就する。 
「大和を保合する」とは、
大きな調和を失わないこと。
個々がそれぞれに、男子たらんと、母たらんと、
教師たらんと自分に与えられた天賦・職分を果たす。
これこそ正しく宜しい道であり、それが世の調和を保つのである。
         ☆
~帝王学の書~3月5日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆庸言庸行(ようげんようこう)☆
庸言これ信(しん)にし、
庸行これ謹(つつし)み
             (文言伝)
「庸」は中庸の庸であり、「常(つね)」の意味。
  日常の言葉に嘘や飾りがなく誠実であり、
日常の行ないは時に適ったものであるかどうかと見極める。
「謹(つつし)み」とは「畏(かしこ)まり、
縮(ちぢ)こまる」ことではなく、
「すべき時にすべき事をする」こと。
その見極めに緊張感を持ってあたる、という意味である。
 
シンプルなようで、なかなかできることではないが、
このような態度で日常を送ることが大切である。
         ☆
~帝王学の書~3月6日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆進退存亡を知る☆
それただ聖人か。
進退存亡を知って、その正を失わざる者は、それただ聖人か。
                   (文言伝)
人は隆盛を極めると必ず驕慢(きょうまん)になり、道を過(あやま)つ。
栄枯盛衰を繰り返してきた史実をみても、
終わりまで全うする人は少なく、大多数が後悔を免れない。
進めば必ず退くべき時があり、
存する者は亡ぶことがあると正しく弁えるのは聖人だけだろうか。
進退存亡を知ることの難しさを戒めた言葉である。
人間は、過去や歴史から学ばなくてはならない。
         ☆
~帝王学の書~3月7日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆始めが肝心☆
君子もって事を作(な)すに始めを謀(はか)る。
               (天水訟)
何か事を為す場合に、すぐれた人は後に争いが起こらないように、
最初によく考えてから計画する。
物事には始めに兆しがある。
後になってトラブルになり訴えるような場合でも、
その物事が始まった時点で、すでに
トラブルの素因が内包されていることが多い。
天水訟(てんすいしょう)の卦(か)は、
争い事で訴える側に立った場合、
たとえ勝ったとしても損害を被る、と教える。
         ☆
~帝王学の書~3月8日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆経 綸(けいりん)☆
君子もって経綸(けいりん)す。
          (水雷屯)
「経綸(けいりん)」は、国家の秩序をととのえ、治めること。
「経(けい)」は織物の機(はた)を織る縦糸で、横糸は緯(い)。
「綸(りん)」は、機(はた)を織っていく最初に
糸をピンと張って整えること。
 
国づくりだけでなく、起業にしても、新生の時は混乱する。
治め整えるためには、まずは縦糸となる大綱(たいこう)、
大よその枠組みを決めなくてはいけない。
それから、横糸を細目にわたって織って整えていく。
これこそシステム作りの原点である。
よろしければ応援の↓クリック↓を~(^^)
          
引用される場合は必ず引用元を明記されるよう、お願いします
twitter  &  facebook 
竹村亞希子 オフィシャルサイト
         ☆
どなたでもご参加いただけます。
龍の話は京都3/7、銀座4/15、さいたまアリーナ4/16
の1日講座(単発)のみです

NHK文化センター京都教室1日講座
 平成27年3月7日(土)15:00~16:30
 タイトル:【龍が教える帝王学~中国古典「易経」】

 会場:京都市下京区四条通柳馬場西入ル
      立売中之町99四条SETビル3F(烏丸から徒歩約1分)
      075-254-8701(要予約)
 一般  2,916円
 ※https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1016491.html
         ☆
銀座で易経講演!どなたでもご参加いただけます。
ザ・シチズンズ・カレッジ 第111期講座募集中!
『人生に生かす易経』
 ~物事の機微を察知する力を鍛える!~
4月15日(水)18:45~20:30
 3,000 円 /名  銀座フェニックスプラザ
※予約が必要です。 お申込みは ↓ 
http://www.ttcc.or.jp/chair/profile/c83ee2ba9e

ザ・シチズンズ・カレッジ広告カラー.jpg
         ☆
既に参加お申し込みが21名に!?(^^V
【易経講座&長良川鵜飼の旅】
日 程:平成27年6月20日(土)~21日(日)
会 費:20,000円
※長良川大学の講座(6/20 14~15時半)終了後、ホテルの送迎バス。
※詳細 facebook
☆お申込みは、伊藤さん 080-3974-2535
※語り部しずくさんが鵜飼を語り、武道家の堀田先生が柔軟体操を
 ファシリテーションを小椋さんと、内容がより幅広く深くなりました!
https://www.facebook.com/events/976826859018076/?pnref=story
6月易経講座と鵜飼の旅.jpg
         ☆
致知出版社主催の易経講座CD
 【CD】易経講座竹村亞希子講演録CD・全5巻発売!
         ☆
【亢龍の時は必ずくる】
 飛龍は必ず亢龍になる。
そういう時の勢いがあるのですから、仕方がありません。
だから、飛龍になった時から
「亢龍の研究」を始めなければなりません。
急激に失墜して落ちていく亢龍になるか、
あるいは勇退してゆるやかにソフトランディングする亢龍になるかは、
飛龍の時にいかに自分に陰を生じさせられるかどうかにかかっています。
驕り高ぶるということは、いいかえれば感受性の喪失です。
鈍感になって、自分もまわりも客観視できなくなり、
最後は善悪の区別さえわからなくなって失墜していきます。
「亢龍悔いあり。」
 
「亢龍悔いありとは、何の謂いぞや。
 子曰く、貴くして位なく、高くして民なく、
 賢人下位にあるも輔くるなし。
 ここをもって動きて悔あるなり」

竹村 意訳:
驕り高ぶり、昇りつめた龍は必ず後悔する。
亢龍に悔いがあるとは、どのような意味か。
高貴に見えるが、位は持たず、
高いように見えても治める民を持たず、
賢人が臣下にいても、もはや助ける術がない。
このような状況で、何かを為そうと行動しても、
必ず悔いることになる。
 
亢龍はもっと進もう、もっと偉くなろうとして、
ついに雲が到達できない高みに昇っていきます。
こうなると、もう雲は付いていけません。
いくら賢い部下がいて、助け船を出そうとしても、
最後はあきらめて、さじを投げてしまいます。
それでもまだ止まらず、上へと動こうとすれば、
失墜すると教えています。
     『リーダーの易経 第七章』より
『リーダーの易経 「兆し」を察知する力をきたえる』
     (角川SSC新書)

関連記事