【腹八分目よりも腹六分目に~中する】
私は道楽と称して、年に一回、お盆に一週間の断食をしています。
今年で四十四回目になりますが、
日頃の暴飲暴食、悪食の罪ほろぼしに、
内臓を一度、空っぽにして休ませるのです。
断食をすると、普段はいかに
食べ過ぎているかということがわかります。
腹八分目といいますが、
「今日は腹八分目にしておこう」という八分目は、
じつは満腹なのです。
断食を終えたあと、しばらくの間は、
八分目のところでもうお腹いっぱいです。
ということは、
満腹というと十二分目くらい食べているわけです。
断食後の八分目は、
普段の感覚でいうと六分目ということになります。
一から十までの数では八が満杯なのです。
極めて数が多いことを、八百万(やおよろず)といい、
また末広がりでひらけていくといいます。
ですから、九は行き過ぎです。
経営においても、自分の身の処し方も、
腹八分目を心がけることが、
飛龍の時を保つための工夫になります。
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