『サン・ジョルディの日~日本導入顛末記8』
2013年日本で28年目!
4月23日は『サン・ジョルディの日』!
~女性は愛する男性に本を贈り、男性は愛する女性に花を贈る~
9.流石!プロの仕事師たち
帰国してすぐの5月のある日、
横浜は有隣堂の社長、松信泰輔氏に出逢ったことで、急展開した。
松信氏は当時の日本書店組合連合会会長。
松信氏の妹、非常に勘の鋭い篠崎孝子有隣堂専務の導きだった。
卓抜した先見性と洞察力を持つ松信氏は、ふだんから絶えず、
活字文化の復活、復権、活字離れをどう防ぐか、
出版文化の危機・・・などを考えていた。
一瞬にして全体像をつかんだ松信氏の
強力なリーダーシップの下で中央・地方を含めて
何十回となく会議を重ね、骨組みが出来上がっていった。
スペインの空港で私を「詐欺師」と疑った谷社長だったが、
帰国後の八面六臂の大活躍振りには目を見張らされた。
谷社長の卓越した情報収集力と智略縦横な判断のもとで、
私も一緒に東奔西走した。
書店業界と生花業界、外務省や文部省その他の役所関係や行政、
そして経済界や文化人への働きかけ…など。
そのひとつひとつの場面で臨機応変にこなしていく能力は、
流石であった。
素晴らしい人々との出会いも会った。
数年分の修行をたった一年で体験できたような気がする。
10.日本で初めての「サン・ジョルディの日」が実現!
翌年、日本ではじめての「サン・ジョルディの日」がスタートした。
1986年4月23日直前の土、日曜である19、20日。
全国七つの都市(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡)
の公共広場でイベントを2日間にわたり展開。
日本カタルーニャ友好親善協会、日本書店組合連合会が主催。
日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、
読書推進運動協議会、日本図書普及などが協賛。
日本生花商協会、JFTDは、後援。
外務省、農林水産省、通産省、文部省、駐日スペイン大使館、
スペイン・カタルーニャ地方自治体が、後援。
主催者の招きでカタルーニャからやって来た、
身の丈4メートルもあるヒガンテス(巨大人形)四体が、
ひなびた笛と太鼓の楽隊の先頭で練り歩いて人気を呼んだ。
日本の「愛のサンジョルディ」のイベントを
カタルーニャのテレビ局が取材に来ており、
七つの都市で収録したものを一時間番組にして
カタルーニャで放映したが、物凄い反響があったという。
4月23日当日、カタルーニャのサクラダ・ファミリアから
歴史上はじめてという衛星中継が行なわれ、
財津和夫をリーダーとするチューリップが出演、
キャンペーンのイメージソングである
“くちづけのネックレス”が日本のテレビで放送されるなど、
業界はじまって以来の大規模な取組みとなった。
後になれば笑い話だが、
日本の「サンジョルディの日」が実現する半年前のこと。
1985年の秋、プジョール首相と通産大臣が来日した。
東京のスペイン大使館の歓迎レセプションのディナーで
隣の席に座っていたカタルーニャの通産大臣に
来年、日本でサンジョルディの日を開催することを話した。
大臣は一瞬、怪訝な表情を浮かべた後、ニャッと笑い、
「そうか、何処かの小さな町で本とバラの交換をするんだね」と言った。
「いいえ。日本全国の七つの都市で。」と答えても、
キョトンとして、まったく信じてもらえなかった・・・。
11.‘92年オリンピックはバルセロナで開催
日本の功績が評価され「世界本の日」に!
しかし、白状すると私は、サン・ジョルディの産みの親だが、
この新生児を育てなかった。薄情な母親である。
サンジョルディの日を、
ここまで育ててくれた“育ての父親”達がいたからこそ、
イベントとして根付いたに違いない。
そして無論、私の予見したとおり(易は当る!!)
‘92年オリンピックはバルセロナで開催された。
10年後の1996年、日本での功績が評価されて
4月23日を”世界本の日”として、ユネスコに指定された。
【サン・ジョルディ伝説】
スペイン・カタルーニャ州に中世から伝わる物語。
サン・ジョルディは、魔物から村を守り、姫を救った勇気ある騎士。
剣を一突きで魔物を打ち倒した時に血から真赤なバラの花が咲き、
男性から愛する女性に愛の証しとして赤いバラを捧げる習慣が生まれました。
一方、女性は愛する男性に本を贈ります。
サン・ジョルディが愛と知性の象徴であるため、シェイクスピアや
文豪セルバンテスの命日が4月23日であることから、
本を贈るようになったといいます。
(赤いバラに青い麦の穂を添えるのは、若い力、エネルギーを
象徴しているとともに子宝に恵まれるように・・・
という願いがこめられている、という説もあります。)
☆
~帝王学の書~4月19日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆苦節十年☆
節(せつ)は亨(とお)る。
苦節は貞(てい)にすべからず。
(水沢節)
「苦節十年」とは苦しみに耐え忍び、志を遂げることを意味する言葉。
美徳とされるが、この「苦節」の出典が「苦節は貞にすべからず」。
「貞」とは、正しい、固い。
「節(せつ)」は竹の節(ふし)で、
次に伸びてゆくために程よい節目を設けること。
節度とは適度な度合いをいい、節約は費用の無駄を省くこと。
節食は適度な食事量に減らすこと。
だが、節しすぎると体を壊すこともある。
あまり堅く厳しく節制すると道が窮まってしまうという教えである。
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『リーダーの易経』(PHP)は絶版になったため、ネット書店でプレミアが付き
一時は 4,000円~10,500円と、高額になりました。
『リーダーの易経』の加筆修正改訂版が
「リーダーのための『易経』の読み方」です。
※この本も売り切れ、絶版になりました。
定価で購入して頂きたかったのですが¥22,800(プレミア付き)で
数冊売れてたようです。 残念!
改めて改訂版を出す予定です。
※龍の話を早くお読みになりたい方は下記をどうぞ。
致知出版社が主催した易経セミナーの講演録で読み易いです。
「人生に生かす易経」 致知出版社 ¥1,680
☆
08.11月、上記収録中の江守徹さんと【亞】
★4月
19日ーSAM企画会議
24日ーNHK文化センター「易経」講座
★5月
8日ーNHK文化センター「易経」講座
13日ー会食
21日ーSAM例会
22日ーNHK文化センター「易経」講座
24日ー関市で講演
※私の講演は、企業や官庁の講演がほとんどなので、
関係者以外の方の入場は出来ないことが多いです。
※超ブレイク塾・NHK文化センター
東洋文化振興会・長良川大学 生涯学習(岐阜) 等の主催は
どなたでもご参加いただけます。