~帝王学の書~1月28日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆武人(ぶじん)大君(たいくん)となる☆
眇(すがめ)にして能(よ)く視(み)るとし、
跛(あしなえ)にして能(よ)く履(ふ)むとす。
虎の尾を履(ふ)めば人を咥(くら)う。
凶なり。 武人(ぶじん)大君(たいくん)となる。
(天沢履)
洞察力も推進力も未熟なのに、自分には力があると思い込み、
危険な道を恐いものなしで無謀に進む。
その結果、虎の尾を力任せに踏み、ガブリと食われてしまう。
凶である。
武人が大君になるのと同様、無理がある。
「虎」は先人の喩え。
「武人」は野心と力があり、一旦は地位と名誉を勝ち得るが、
謙虚な気持ちがなく、礼節を弁えないために虎に食われ、
やがて身を破滅させる。