乱世の処世術~帝王学の書~2日分の易経一日一言

作成日:2011年10月12日

今日の一日一言は2日分。
~帝王学の書~10月10日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆乱世の処世術☆
天地交わらざるは否(ひ)なり。
君子もって徳を倹(けん)にし難を辟(さ)く。
栄(えい)するに禄(ろく)をもってすべからず。
             (天地否)

天地交(まじ)わらざるとは、人が起こした禍で無道乱世の世の中。
会社組織に喩えると、経営者側は利権をあさり、
従業員はなるべく怠けようとするような状況である。
 
このような時は、爵禄つまり出世や儲け話から遠ざかり、
要職に就くべきではない。
要職に就けば、後に必ず災難が降りかかる。
よく省みて、警戒謹慎することが必要だ。
~帝王学の書~10月11日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆役を解く☆
君子維(こ)れ解くことあらば、吉なり。
小人に孚(まこと)あり。
           (雷水解)

「維(こ)れ」とは、険難の原因を作った小人。
とはいえ、自分も賢人の諫言(かんげん)を受け容れず、
利権をあさろうという気持があったからこそ、小人を引き寄せたのである。
「解く」とは、解放・解散。
小人を排撃し罰するのではなく、役から去らせて、
実力と徳のある賢人たちを大切にする。
 
無情な排除を行わなければ、「孚(まこと)」誠意が伝わり、
小人にも誠意が芽生え、心改めて去って行くと教えている。
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『易経一日一言』(致知出版社)
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