恐れ省りみる/改革の時期を探る~帝王学の書~8月22日の易経一日一言

作成日:2011年8月22日

昨日の続きです。
「君子終日乾乾す、夕べにてき若(じゃく)たり」
       (易経・乾為天より)
     復刻日記
「てき若」とは恐れる如くの意味。
その日一日の自分を、夜、独(ひと)りになってから
「これでよかったのか、これでよかったのか」
と細心をもって恐れ省りみること。
ある程度の実力や経験がついてくると
人から注意されることが少なくなります。
 
注意されなくなって気楽になるのはとんでもないことで、
むしろそのような時こそ
人の目から離れたところで自分を省みて、
律することを覚える段階なのです。
「てき若」とは失敗した時だけでなく、
むしろ、誉められるほど順調に事が進んだ日にこそ
取った行動は本当によかったのか、
もっといい方法はなかったか、と、
独り振り返ることです。
       ☆
「危うきものは、その位に安んずる者なり」
      (易経・繋辞下伝より)
「独りを慎む」
      (『中庸』より)
       ☆
私たちは 知性を計量するとき、
その人が自分の知っていることをどれくらい疑っているか、
自分の見たものをどれくらい信じていないか、
自分の善意に紛れ込んでいる欲望をどれくらい意識化できるか、
を基準にして判断する。
私たちは 知性を検証する場合に、
ふつう「自己批判能力」を基準にする。
自分の無知、偏見、イデオロギー性、邪悪さ、
そういったものを勘定に入れて
ものを考えることができているかどうかを物差しにして、
私たちは他人の知性を計量する。
           内田 樹「ためらいの倫理学」より
       ☆
「拠(よ)るべき所にあらずして拠(よ)れば、身必ず危し。」
              (易経・繋辞下伝より)
 ~編集後記~
 易経は中国最古の書で、四書五経のトップであり、
 帝王学の書とされています。
 時の専門書であり、自分のおかれている立場など、
 出処進退に関する行動の指針となるべき法則やルールが
 シンプルに著されています。
 易経には、幾(き)という言葉が頻繁に出てきます。
 幾とは物事が起こる時の兆(きざ)しです。
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「ツキに頼らないこと~易経が教えるツキとは
   ~僥倖(ぎょうこう)は落とし穴? 」

【失敗した時に、
  ツイテいなかったから、と思う人は、
           必ず運が悪くなります】

ツキに頼らないこと 易経が教えるツキとは
【 本人の器以上のツキは不祥、ツキに夢中にならず、ツキを育てよう 】
 ※不祥(ふしょう)は 不吉の意

「ツキに頼らないこと~易経が教えるツキとは
~ツキと僥倖(ぎょうこう)の違い 」

~帝王学の書~8月22日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆改革の時期を探る☆
革は、已日(いじつ)にしてすなわち孚(まこと)とせらる。
              (沢火革)

沢火革(たくかかく)の「革」は変革・改革・革命。
「已日」とは半ばを過ぎた頃をいう。
 
改革・変革をするには、古い体制による弊害が及び、
その盛りが過ぎた頃の適切な時期に行うのがよい。
それならば人々の信任が得られる。
 
先見の明があれば、早い段階から改革の必要性を察するが、
かといって弊害が及ぶ前にと焦っても、
時が至らなければ改革は成り立たないものである。
『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg
       ☆

3月11日に発生した東北関東大地震で被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。

(有)竹村は、自分たちに出来ることは何かを考え、
心ばかりの義援金を日本赤十字社を通して3/15と、4/28にお届けしました。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしています。
義援金窓口  郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号   00140-8-507
口座加入者名   日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間     平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※寄付金額は、2,000円以上から受け付けています。
※詐欺義援金募集にご注意ください。
[担当窓口]日本赤十字社 東北関東大震災義援金担当
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp
シャルドネさんの日記
30年前に広瀬隆さんの原発の本を読んだが
他人事のように忘れていた。
特別に支持する政党はない。
ただ、子供や孫たちに負の遺産を残したくはない。
私は充分に生きてきたから死ぬのも受け入れられる。
しかし、若い人たちには健康で長生きして欲しい。
        ☆
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。
『人生に生かす易経』の増刷(3刷り目)が出ました。
40jinnsei.jpeg   (’07.12月日経新聞)
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日刊工業新聞で拙著が紹介されました!
日刊工業新聞 5/19
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「リーダーのための『易経』の読み方」
(旧『リーダーの易経』(PHP)を加筆修正、改題)
アスカビジネスカレッジから発売! ¥1,890(税込)
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※この改訂版は2500部だけですので、書店よりもネットのほうが購入しやすいです。
「リーダーの易経」をお持ちの方は加筆修正改訂版なので、不要かも、です。
旧『リーダーの易経』が絶版になったため、ネット書店でプレミアが付き
 4,000円~10,500円と高額になりご迷惑をおかけしていました。

          ☆
復活!!
【亞】の玉手箱2
09年1月22日に削除された
【亞】の玉手箱
 の、復活日記です。
削除時 77万2千アクセス
★日経オーディオブック
「江守徹の朗読で楽しむ易経入門~解説:竹村亞希子」
第3弾『窮すれば通ず』が好評です~♪(^^v
※i-podでお聴きになれます。
a易経入門Part3入稿データ2.JPG
08.11月、上記収録中の江守徹さんと【亞】
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★8月
23日ーSAM例会
24日ーNHK文化センター「易経」講座
26~27日ー野外騎乗(乗馬)へ~♪
★9月
4日ーコンサート
5日ー東京へ
6日ーアスカ東京セミナー第3期応用編、終了後は懇親会
7日ーアスカ東京セミナー第9期入門編、終了後は名古屋へ
13日ー陶潜会
14日ーNHK文化センター「易経」講座
19日ー奥美濃へ
20日ー名古屋へ
28日ーNHK文化センター「易経」講座
★10月
3日ー東京へ
4日ーアスカ東京セミナー第3期応用編
5日ーアスカ東京セミナー第9期入門編、終了後は名古屋へ
8日ー東洋文化振興会(名古屋)で講演 
   ※どなたでもご参加いただけます
   14時~16時
   タイトル:『易経~天雷无妄(むぼう)~自然体・無作為・天災と人災』
   会 費 : 500円
   ※詳細は後日。
12日ーNHK文化センター「易経」講座
13日ーワインソムリエ・コンクール&ワインパーティ
16日ー福井へ
17日ー名古屋へ
18日ーSAM例会
26日ーNHK文化センター「易経」講座
30日ー能登へ~陶潜会研修旅行
31日ー名古屋へ
※講演は企業や官庁の講演がほとんどなので、
 関係者以外の方の入場は出来ないことが多いです。
※東洋文化振興会の主催は
 どなたでもご参加いただけます。

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