森羅万象に学ぶ―利見大人~帝王学の書~8月13日の易経一日一言

作成日:2011年8月14日

自宅のパソコンがトラブって昨夜から修理に。
先ほど直って返ってきた。
一日一言遅くなりました!
~帝王学の書~8月13日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆森羅万象に学ぶ――利見大人☆
見龍田に在り。 大人を見るに利ろし。
飛龍天に在り。 大人を見るに利ろし。
            (乾為天)

「大人を見るに利ろし」という言葉は、
修養を始めたばかりの人(見龍)にも、
社会的地位を得たリーダー(飛龍)にも用いられている。
「見」の一字には、見る、見られる、まみえる、
出会い、会見といった意味に加え、「聞く」という意味がある。
つまり、アドバイスに従い、見て真似るということである。
修養の段階では、師のコピーに徹して、
真似して学ぶ、見て体で覚える。
そのためには素直に聞くことが大切なのである。
 
そして社会的リーダー、組織の頂点に立ってからは、
人の意見に耳を傾ける。
組織の頂点に立つと、えてして人は
学ぶ姿勢がなくなり、人の意見を聞かなくなる。
しかし、リーダーがその地位を保つには、
周りのすべての事象を師とみなし、
見聞きして学ぶ姿勢を持つことが欠かせない。
その姿勢の有無はリーダーのみならず、
組織の存亡をも左右するのである。
『易経一日一言』(致知出版社)
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