苦しみを楽しむ~帝王学の書~7月16日の易経一日一言

作成日:2011年7月17日

~帝王学の書~7月16日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆苦しみを楽しむ☆
険(けん)の時用(じよう)大いなる哉。
            (坎為水)

坎為水(かんいすい)の「坎(かん)」「水」は険難・苦難を表す。
壮絶な険難が度重なる時である。
 
険難という時は用い難いが、あえて用いて学ぶことを「時用(じよう)」という。
これは人生において絶大な効用があると教えている。
 
孔子は『論語』の中で「知者は水を楽しむ」と説いている。
「苦しみを楽しむ」など非常なる苦しみの渦中にあっては考えられないが、
逃げずに乗り越えた後に振り返れば、
あの苦難は大いなる時であったとさえ思える、と易経はいうのである。
『易経一日一言』(致知出版社)
「易経」一日一言.jpg

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