安全策を取る~帝王学の書~2日分の易経一日一言

作成日:2011年7月10日

夕方から岐阜へ、
宇野ゆうこさんのパリ祭コンサート。
昨日の易経一日一言を書けなかったので今日は2日分です。
~帝王学の書~7月7日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆安全策を取る☆
蹇(けん)は、西南に利(よ)ろし。
東北に利(よ)ろしからず。
         (水山蹇)

水山蹇(すいざんけん)の「蹇(けん)」は、険難に阻(はば)まれ、
足も凍えたようになり、前に進もうにも進めない状況を表す。
 
険難から脱するにはどのようにすべきか。
 
西南は「坤(こん)」で平地を意味し、
理に適った無理のない道、方策である。
 
東北は「艮(ごん)」で山を意味し、
険しく、危険がともなう道である。
 
険難の時は、無理をせず、
回り道と思われても安全策を取ることだと教えている。
~帝王学の書~7月8日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆謙(けん)は亨(とお)る☆
謙(けん)は亨(とお)る
         (地山謙)

君子の徳の中で最も高い徳とされているのが「謙」、
謙虚、謙譲、謙遜の徳である。 
 
古来、謙虚さは美徳とされ、社会的マナーや礼儀のようになっているが、
うわべだけ謙った態度を装うこととは違う。
 
抱いている志が偉大であればあるほど、人は謙虚になる。
慢心せず、自然に身を低く小さくする。
 
自分の綻(ほころ)びが見えて、補おうとする心が「謙」である。
謙虚さを持続したならば、志は通る。
『易経一日一言』(致知出版社)
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