匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず~帝王学の書~2月24日の易経一日一言

作成日:2011年2月25日

今日も事務所へ。
一週間に一度も行けない週もあるのに、今週は珍しく4日間出ます。
夜は会食。
~帝王学の書~2月24日の『易経一日一言』(致知出版社)
☆匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず☆
震は百里を驚かせども、匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず。
                   (震為雷)

「震」は雷、突発して起こる変動を意味する。
「匕鬯(ひちょう)」の「匕(ひ)」は神霊に供物を奉ずる匙、
「鬯(ちょう)」は儀式に使う香りのよい酒。
どちらも重大なもの、大切なものを表す。
 
雷は遠くても稲妻が光り雷鳴が響くが、
大切な祭祀の儀式の最中であれば、
君主は祭器と酒を放り出して逃げたりしない。
 
突発的な事が起こっても、パニックに陥って大事なものを投げ出さず、
状況をよく見て冷静に判断することを教える言葉。
★「江守徹の朗読で楽しむ易経入門」
 第4弾『兆しを観る~風地観・火風鼎』
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 「見る」は目に見えるモノを見る。
 「観る」は、心の目で観る。
  洞察力で観る、の意。

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