三駆(さんく)して前禽(ぜんきん)を失う~易経一日一言

作成日:2010年10月9日

★10月7日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆三駆(さんく)して前禽(ぜんきん)を失う☆
王もって三駆(さんく)して前禽(ぜんきん)を失う。(水地比)
殷(いん)王朝の初代の王である湯王(とうおう)が
狩りの獲物を追い込んだ時、
「残りの三方は囲んでおいて、
一か所だけ自由に逃げることができるようにしなさい。
それでもかかる獲物はいただきましょう」
といったことに由来する言葉。
 
どんなに実力があっても、弱い者に対して
肩を怒らせて力をふるってはならないという教えである。
逃げ道がなくなるまで追い詰めず、
相手の自由意志を尊重することを説いている。

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