リーダーの役割~5月11日の易経一日一言

作成日:2009年5月12日

岡山~広島の出張から帰宅。
いい旅でした。
特に前半の鞆の浦~古い街並みと「いろは旅館」、
高梁~山田方谷の郷への旅と「油屋旅館」、
吹矢のベンガラの町は素敵でした。
岡山在住の友人・真ちゃんに感謝!
広島での、5月9日と10日の講演は
二回ともとても楽しい充実した時間でした。
ゆきさんに拉致されていました。
 ・・・詐欺写真ばっかり(笑)

「窮すれば通ず7.~日経eブック
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★5月11日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆リーダーの役割
大有(たいゆう)は柔(じゅう)尊位(そんい)を得、
大中にして上下これに応ずるを、大有と曰(い)う。
             (火天大有)

 
火天大有の卦(か)は、大いに保つ時、組織を保つ能力を説いている。
「柔尊位を得」とは、尊位にあるリーダーに力がなく、
自分以外は能力のある人達を抱えているという状態をいう。
「大中にして上下これに応ずる」とは、
ろうそくの芯(しん)に火が灯るような様をいう。
 
ろうそくの火を思い描いてほしい。
芯の部分は暗く、芯自体は光を発しないが、
ひとたび火がつけば、芯を中心にまわりが明るく燃え上がる。   
 
組織でいえば、ろうそくの芯がリーダーの役目である。
つまり、組織を保つために、リーダーは技や力を他と競う必要はない。
力のないリーダーであるからこそ、
多くの人の能力を発揮させることができる。
それが「大中」。
これは大いに中庸を心得る者をいう。
易経は火天大有の説くリーダーを賞賛する。
本来、能力があってもそれを覆い隠し、立場を弁(わきま)え、
自らの中に陰を生み出して、後継を育てるからである。

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