【BBM:リーダー必読の古典】⇒『「易経」一日一言』~土井英司さんの書評~

作成日:2009年3月8日

東京から、今日はセミナーです。
エリエス・ブック・コンサルティングの土井英司さんが
ビジネスブックマラソン(メルマガ)で紹介してくれました。
★土井さん、ありがとうございます!!
      ↓
【BBM:リーダー必読の古典】⇒『「易経」一日一言』
本日の一冊は、中国古典『易経』の専門家であり、名古屋財界を中
心に、絶大な影響力を持つ竹村亞希子さんが、易経のエッセンスを
紹介した一冊。
致知出版社の人気シリーズ「一日一言」から出版されており、毎日
一言、経営や人生に役立つ教えが得られるという構成。
『易経』自体は読み方が難しく、とっつきにくい印象がありますが、
本書では著者の解説が加わることにより、じつにわかりやすくまと
められています。
自らをいかにして修めるか、というのは経営者でなくとも悩むとこ
ろですが、本書にはそのための戒めが書かれています。
「分限を守らず、分不相応な地位や名誉を手にしたとしても、重責
に耐えられず、恥辱を受けて苦しむことになる」
「上に立つ者が自ら悦んで骨折り仕事をして民を率いれば、民は労
苦を忘れる」
「戦争をする際は、戦った国々を味方にしていくような勝ち方をす
るべきである」
リーダーのための処世の術、という視点でまとめられているので、
ビジネスマンなら誰もが読んでしっくりくる内容です。
人を導くためには、自らの器を大きくすることが必要不可欠。
本書には、その人間修養のヒントが書かれています。
いいリーダーになろうと思う人は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「亨は嘉の会なり。会を嘉すればもって礼に合うに足り」(文言伝)
皆が悦ぶように物事を進めれば、個と全体がうまく調和し、社会が
治まっていく
「天は尊く、地は卑くして乾坤定まる」(繋辞上伝)
高くあるもの、低くあるものがそれぞれの働きを全うすれば、宇宙
のみならず、人間社会も安定してくる
「天地交わりて万物通ずるなり。上下交わりてその志同じきなり」(地天泰)
天地が交わる、上下が交わるとは、陰陽が交わること。陰陽が交わ
らなければ、この世の何ものも生育することはない
「拠るべきところにあらずして拠るときは、身必ず危うし」(繋辞下伝)
分限を守らず、分不相応な地位や名誉を手にしたとしても、重責に
耐えられず、恥辱を受けて苦しむことになる
「牝牛を畜えば吉なり」(離為火)
「牝牛」は柔順の徳の象徴。角が己の側に湾曲していることから、
自分を客観的に省みることに喩えられる。尖って攻撃的な人は付き
合いにくいから、内省し「牝牛を畜う」ことは処世の基本ともいえる
「天地は節ありて四時成る」(水沢節)
人間も物事も節を設けることで成長する。適度な節を設けなければ、
人も物事も途中で折れてしまう
「西南には朋を得、東北には朋を喪うに利ろし。西南には朋を得とは、
すなわち類と行けばなり。東北には朋を喪うとは、すなわち終に慶び
あるなり」(坤為地)
慣れ親しんだ環境に決別するのは辛いことだが、ぬるま湯のような環
境にいても人間は育たない
「介きこと石の干し。日を終えず。貞にして吉なり」(雷地豫)
出処進退など、今なすべきであると察したなら、一日を終わるまで待
たずに行動する
「天を楽しみて命を知る。故に憂えず」(繋辞上伝)
天の理法を楽しみ、自分の運命を生きる喜びを知るならば、人に憂いはない
「大君命あり。国を開き家を承けしむ。小人は用うるなかれ」(地水師)
功績があったとしても、小人は重用してはならない
「万邦を懐くるなり」(地水師)
戦争をする際は、戦った国々を味方にしていくような勝ち方をするべきである
「確乎としてそれ抜くべからざるは、潜龍なり」(文言伝)
不遇な潜龍の時代こそ、しっかりと志を抱き、どんなに苦しくても
動かさない
「王もって三駆して前禽を失う」(水地比)
どんなに実力があっても、弱い者に対して肩を怒らせて力をふるっ
てはならない
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『「易経」一日一言』致知出版社 竹村亞希子・著
※【亞】注:
>名古屋財界を中心に、絶大な影響力を持つ
これは、嬉しいコメントですが、事実ではありません。(^^;;;
よびりんさん、ありがとう!
ルカさん、ありがとう!
しっぽ2さん、ありがとう!
★四日市の宮脇書店
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★八重洲ブックセンター
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『易経一日一言』(致知出版社)発売されました!
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『「易経」一日一言』―人生の大則を知る
竹村亞希子著
致知出版社
価格(税込)1200円
まえがき より
 『易経』は、占筮の書として発展した書物ですが、古代中国の君主がこぞって学んだ帝王学の書でもあります。
 その理由は、「君子占わず」。この書物をよく学んだならば、占わずして時の変化の兆しを察する洞察力、直観力を身につけることができるからです。
 占筮の書であるだけに、時の変化を見抜くことに特化して、「時と兆しの専門書」ともいうべき書物なのです。昨今の世界経済の動向をみても、これからの時代は、より一層、変化を読み取り、対応する術を見出すための学問が必須と思います。
 私は『易経』の一愛読者、研究者であり、学者ではありませんが、この偉大な智慧を少しでも多くの方にお伝えしたいと思い、執筆をお引き受けしました。
                             (以下、省略)
※初刷 13,000部 です。
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