リーダーや人の上に立つ者は
「機を観る力」が必要だと書かれています。
※「幾」の字の成り立ちは、
絲(細い糸、わずか)+戈(ほこ)+人
人の首に、戈の刃がもう少しで届きそうな様子を表し、
もう少し、近い、時、機微などの意味。
※「機」の字の成り立ちは、
木+幾(ごくわずか)
もとは織機の間に挟まって仕掛けを動かす小さな木の棒。
「機」仕掛けの鍵、時、秘密、大切なものごと、
「機」は精巧な仕組みの大事な「つぼ」とか「勘どころ」
(機密・枢機)
易経をよく読めば
機を観られるようになると書かれています。
見えないものを観る、
まだ現象に現れていないものを観る目、
声なき声を聴く耳。
それらは決して超能力ではないと言います。
※「見る」と「観る」の違い。
見るは、形あるものを見る。現象にあらわれたものを見る。
観るは、形のないものを観る。潜象・兆しを観る。本質を見抜く。
易経は『観る力』を重んじる。
超能力でなく直観力。
『超訳・易経』(角川SSC新書)より
『超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』
増刷(3刷)感謝!
三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において
平成24年5月27日、ベストセラー1位に。