11. 簡単にできるコイン占い

初心者でも簡単にできるのがコイン占いです。

手軽な方法ですが、筮法と同じ心構えで占えば、きちんと答えが得られます。

硬貨は「日本国」とある方が表で陽、裏が陰です。

  1. 硬貨を六枚用意します。そのうち一枚は違う種類のものか、しるしをつけてください。
    (よく使うのは、十円玉五枚、百円玉一枚)
  2. 六枚を振り、よくまぜあわせます。
  3. 的をしぼった問いをもって、精神をそれに集中します。
  4. 六枚を下から上へ並べます。
  5. 上三枚(上卦)、下三枚(下卦)をみて、卦をみます。
  6. 六枚のうち種類の違う一枚を変爻とします。
  7. 六十四卦のうち該当する卦の卦辞と、変爻にあたる爻の爻辞を読みます。

変爻・変卦(之卦)

変爻と変卦とは、占ってでた卦が表、変卦が裏にあたります。表面にあらわれたことだけでなく、裏に秘められたこともみるためです。略筮法で三度目に別に筮竹を数えて得た爻が変爻になります。

変爻というのは、変化する爻のことで陽は陰に、陰は陽に変化します。

変爻が変化してできた卦を「変卦(之卦)」といいます。該当する爻の陰陽を逆転させた卦が変卦です。たとえば、略筮法で乾為天の五爻を得た場合、変卦は火天大有になります。

本筮法、中筮法では老陽と老陰が変爻です。これらを陰陽逆転させて変爻、変卦をみます。略筮法は変爻は一つしかありませんが、本筮法・中筮法で得た卦は六爻全部が変爻ということもあり、また変爻がない場合もあります。

主たる変爻は上卦(外卦)の爻をみます。